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ペーパーSS集2 2012スパーク~2013春コミ

2012 スパーク ◆嘘つきな彼と彼女の微熱◆


あっと思った時はもう遅かった。
視界がぐるぐると回転してバランス感覚が機能していない。最後の抵抗で踏みとどまろうとした脚にも力が入らなくて、リザは身体が宙に浮く感覚を味わっていた。
重力に従って、自由落下。――よりにも寄って階段の途中で、である。
しかし衝撃を覚悟した彼女の身体は、次の瞬間力強い腕に抱きとめられていた。
「……あ」
「……まったく朝から様子がおかしいと思っていたら…」
苦笑を浮かべている男の顔が間近にあった。その顔を見返して、すぐに状況を理解したリザは慌てて彼の腕から身を離した。
「……申し訳ありません、中佐」
上官に己の失態を晒した挙げ句に助けられるなどとは、リザにとっては恥でしかない。フラツく身体を叱咤しながら、リザは真っ直ぐロイと向き直って立とうと努めた。しかし、リザのそんな様子にロイは苦笑を苦い顔へと変化させた。
「……体が不調の時に余計な気を使うんじゃない。まったく君は……来たまえ」
「え…中佐、どちらに?」
渋い顔をしつつリザの手を引いて歩き出そうとするロイに、リザは戸惑う。するとリザを責める様に、ロイは少しだけリザを睨みつけた。
「決まっているだろう…医務室だ。そんなフラフラでは仕事にならないだろう。少し休みたまえ」
「……私は平気です」
朝から体調が悪かった事は認める。喉が痛くて、寒気がして、身体の間接が痛くて、そして怠かった。けれども、リザは仕事を休もうとは思わなかった。体調不良で欠勤など自己管理がなっていないと認める様なものだし、ましてやリザは軍人だ。身体が資本の職業についていながらこんな体たらくをロイに晒す事は出来なかった。軟弱者だと彼に思われたくなかったのだ。
「……倒れそうになっておいてどこが平気、なんだね?」
「先ほどのは少し気が緩んでいただけです。今後は気をつけます」
「……この意地っ張りめ」
あくまでも弱みを見せたがらない強情なリザの態度に、ロイは呟く。そして最終手段だとばかりにリザの肩を両手で掴まえて、顔を近づける。
「ちゅ…中佐!?」
「……大人しく医務室に行かないと言うのなら、このまま君を抱き上げて連れて行くが?」
ロイの瞳は本気だった。そして今のリザでは力でロイに抵抗は出来ないだろう。
――このままでは司令部中にロイにお姫様抱っこされる自分を見られてしまう。
「……分かりました」
リザは観念した。
――自分の脚で歩く方が何倍もマシである。
「……よし」
弱冠残念そうに、しかし素直に頷いたリザに満足して、ロイはリザの手を引いて再び医務室へと歩き出したのだった。

普段は詰めているはずの軍医は医務室には居なかった。時折けが人が出ると彼は医療道具を片手にどこへでも出向くので、多分今日もそれなのだろう、とリザは思った。
ロイに無理矢理ベッドに腰掛けさせられたリザは、ボーッとロイの背中を目で追う。彼はリザのために薬を探してあちこちの棚やら引き出しやらを漁っている最中 だった。張っていた気が緩んだ事で、身体の調子はますます悪化している。
情けない限りだが、これからすぐに仕事に戻るのは難しいだろう。
「ああ、あった、あった。多分これだ……何々…熱を下げる薬…」
薬を片手に戻って来たロイが、その箱の注意書きを読み上げた。そして視線を上げてリザに訊ねる。
「少尉、君、熱はどれくらいだ?」
「……計っておりません…」
もし計って熱があったら嫌だったので、家では計っては来なかった。人間というのは正確な数値を示されると身体にくる。
「……ん~そうか。じゃあ、まずは熱を計ろうか」
あっさりとそう言い放ったロイは、スッと顔を近づけてきた。彼のとっさの行動にリザは反応できない。何っと思う間もなく、少しだけ低い温度を額に感じた。
「……う~ん、結構ある様だな…」
距離が近すぎて、目の焦点が合わない。
やけに長い睫だけが印象に残るロイの瞳。
ロイが自分の額におでこをくっつけていると理解するまで、少々時間がかかった。
「な……! 何を…」
「ん? 何って、熱を計っているんだよ」
息が顔にかかる距離でしゃべらないで欲しい。悪びれもせずにそう言い切ったロイがようやくおでこを離す。
思いがけない近すぎたその距離が、リザの鼓動を早めていた。
「……そんなの…、体温計で計ればよろしいでしょう?」
わざわざこうする意味があるのか、と抗議すれば。
「………仕方ないだろう? さっき見たんだが体温計が壊れていたんだ。使用禁止と書かれていてね。……だったら、こうやって計るしかないじゃないか」
手は冷たかったり、熱かったりするしね、とロイが言うのでリザは納得せざるを得ない。それどころかロイがこの行為をした訳が、純粋に熱を計ろうとしただけだったと分かり、無意識に別の何かを期待していた己が恥ずかしかった。――別にドキドキする様な事では無かったのだ。
「やっぱり熱がだいぶある様だから、この薬を飲んで静かに寝ているんだ。……大丈夫、仕事はサボらずにちゃんとやるから。また様子を見にくるよ」
そして。今し方の行為などやはり何でもなかったかの様な顔で、ロイは医務室を出て行った。
残されたリザは、ロイの体温が触れたおでこに何となく触れた。まだ少しだけ彼の温度が残っている様な気がするそれ。
「……ただの体温計よ」
そう自分に言い聞かせて、リザは薬を飲むためにそれを口に含もうとする。すると、ロイと入れ替わる様なタイミングで軍医が戻ってきた。
彼はベッドに座るリザに驚いた様だったが、彼女が飲もうとしている薬に目を止めると。
「ちゃんと熱は計ったかい? それはよほど熱がある時に飲む薬だよ」
「あ、いえ。正確には計っていないんです。医務室の体温計が壊れていて……」
「壊れている?」
リザの言葉に怪訝な顔をした彼は、傍らにある引き出しからあるものを引っ張り出して来た。
「……見たところ大丈夫な様だが…」
それは何の異常もない体温計。もちろん、使用禁止なんてどこにも書かれていない。
「壊れているのか?」
不思議そうに体温計を見聞する軍医に、しかしリザは返事を返せなかった。それどころでは無かったからだ。……何しろ彼女は、体温計が壊れているなんて嘘を吐いて、リザの額に己のそれで触れていった男の真意に大いに心乱されていたので。
……まったく、何が壊れているから仕方がない、だ。
鼓動が激しくて、息苦しい。熱が余計に上がってしまった気がする。
そして、リザはこれ以上体調が悪化したらそれは全面的にロイのせいだ、と憎らしくその顔を脳裏に思い浮かべるのだった。  




2012 冬コミ ◆疑惑◆


「大佐って本当に女性をたらせているんですか?」
「は?」
まったりとした空気が支配する昼下がり。書類を確認する作業から一瞬たりとも目を離さずに、己の副官がそんな言葉を口にした。対してロイは思わずペンを走らせる手を止めて、彼女の顔をまじまじと見つめてしまう。
「大佐。手は休ませないようにお願いします」
「い、いや……だって、君が変なこと言うからつい……って、何でそんなこと訊くんだ?」
「単なる興味本位です」
「興味本位……」
「それに。普段の大佐を拝見している身といたしましては、とても世間一般のあなたの評判が信じ難いというのもありまして」
――おそらくリザの言う評判とは、イーストシティに存在する全ての女性がロイに惚れている…とか、触れられただけで妊娠する…とかの眉唾ものの噂であろうが。
「……全てが真実だとは私も言わんが。それでも、私が女性にモテるというのは事実だぞ? 現にラブレターだって毎日司令部にたくさん届いているだろう」
そして、それは副官であるリザが一番よく知っているはずである。それを指摘すると、しばし沈黙した彼女は。
「……自作自演とか?」
「違う!!」
やっぱり書類からは一秒たりとも目を離さずに、身も蓋もないことを言い切る副官にロイは声を荒げた。そりゃあ、リザの前では普段情けない姿ばかり見せている自分であるけれど。それでも、自分がモテるのが一ミリも信じられない――という彼女の態度には少し涙が出そうになってしまう。
「毎日毎日自宅で夜なべして自分で自分にラブレターをせっせと書く大佐――というのも、面白いかもしれませんね。私、ぜひ見物に行きたいです」
「……ちゅーいぃ…」
否、涙がちょびっと出てしまった。
別に誰に何を言われようとも、ロイにとっては痛くも痒くもないが。ただ、一人。彼女にだけは、彼女にだけはいい格好をしたいと思うのは男心というものだ。
「……中尉。私はちゃんと女性にモテている。むしろ、モテモテだ。街を歩けばロイさんロイさんと私のファンが……」
「では、証明してみせて下さい」
「は?」
必死なロイの言葉を遮って。またしても素っ頓狂なことを言い出したリザに、ロイは固まった。いつの間にか彼女は手を止めてじっとこちらを見ている。
「今、ここで。その手管を実演してみせて下さい。本当にちゃんと女性達をたらせているというならば、その口説き文句をぜひ拝聴したいものです。嘘じゃないなら出来ますよね」
「……そ、それは」
「それに、純粋に興味があります。どんな歯の浮く台詞を言うのかと」
「本当に興味本位だね……君…」
ほら、お早くお願いします、仕事も後がつかえているんですから。なんて言う彼女にもう反論する気力もなく。なんとか気を取り直して、ロイは仕方なく脳裏で何を言うべきか考え始める。
「あ、緊張しなくてかまいませんよー。いつも通りでかまいかせんからー」
――なんでだろう……何か面白いことやれ、と言われたコメディアンの気分である。ごほんっと、ロイは一つ咳払いをしてから。
「……あー、君の瞳はタンザナイトの輝きに似ているね。唇はライラックローズのような可憐な色だ、食べてしまいたくなるよ。桜貝のようなその指の爪に触れてもかまわないだろうか?」
「あぁ……なるほど――分かりました」
口説き文句に何やら納得されたんだが。
何が分かった、のか意味が分からずに視線で問えば、リザはニッコリと笑って。
「大佐がモテモテっていうのが嘘だって、今ので私、たちどころに理解しました」
「何でだ!」
やれと言われたからやったのに、この扱い。不本意だとロイは抗議の声を上げる。しかし、リザは揺るぎない笑顔で。
「だって。今ので落ちる女性が存在するなんて私、信じられません」
きっぱりと告げてくる。……確かにちょっと今のは我ながらくさかったとは思うが。それでも、ロイは必死にリザに訴える。
「……今のはっ、君が聞いたって意味が無い言葉なんだ!」
そう、そもそもあれは他の女への言葉なのだ。リザの心に響かなくたって当然である。そんなことを切々と語ると、
「分かりました」
あっさりと彼女はまた、何やら納得した様子である。
「じゃあ、さっきの感じをわたし用でやってみて下さい」
「んなっ!」
今度こそロイは絶句した。
しかし、リザはニコニコと笑顔でロイを追いつめてくる。
「女性の心を捉えて離さないマスタング大佐なら、出来ますよね?」
……自分は何かリザの気に入らないことでもしたんだろうか。彼女のプリンを食べてしまったとか。遠い昔の出来事を思わず思い出しながらロイは悩んだ。
「ほら、大佐。お早く。でなければ私、大佐の夜なべラブレター書き説を支持して広めたくなりますよ?」
「……分かった」
ほとんど脅しのようなリザの言葉に屈して。ロイは頷いた。そして、まだ躊躇しながらも仕方なく口を開く。
そう、リザへと向ける己の言葉を。
「……いつも、感謝しているよ。中尉。こんな私なんかについてきてくれて。君が私に向けてくれる言葉はいつでも私支え、励ましてくれる。君が私を叱ってくれる時の瞳はとても優しいよな。それはまるでお日様みたいな暖かい光で私は――」
「もういいです!!」
今日何度目か、ロイの言葉を遮ってリザが突然大声を上げた。彼女にしては珍しい感情的な声にロイは驚いて言葉を切る。
先ほどまでの勢いはどこへやら、リザは首から顔までをリンゴの様に真っ赤に染め上げていた。
「な、なんでそんなこと! 今! 言うんですか!」
「……君が言ってみろって言ったんじゃないか」
「だ、だ、だって……そ、んな……私に対してだけ、そんなこと言っ……反則っ、反則です!!」
そう叫ぶと書類を放り出して、リザは真っ赤な顔をしたまま、逃げるように執務室を出ていってしまった。
「だから嫌だったんだ……」
あれはロイの本心。偽らざるリザへと向ける気持ちであり言葉、だ。
リザはロイが他の女に対するように、自分に対してもあんな安い口説き文句を使うとでも思っていたんだろうが。
「……そんな訳ないだろうに」
ロイがリザを他の女と同列に扱う訳はない。例え仕事の合間の戯れ言いえども、だ。彼女へと言葉を贈るとしたら、偽りの言葉など吐けはしない。そう、リザに対してだけはロイは真摯でありたかったのだ。
それにしても。
「これから、どんな顔して会えばいいんだ……」
己の言葉を反芻してそう身悶えるロイは、奇しくも同じことを考えて扉の前で佇むリザの存在をまだ知らないのだった。



2013 春コミ ◆彼と彼女の意思の疎通◆


「中尉、この前のあれはどうなった」
「はい。イーストシティ西地区の区画整理の件ですね。周辺住民の同意が得られずに、工事の着工が遅れているとの報告を業者から受けております」
「そうか。それならば、それはああしておいてくれ」
「はい、了解しました。よく住民の皆様と話し合って折り合いを付けるように、ですね」
「ああ。それから、あの件はどうなっている?」
「はい。セントラルへの会議出席につきましては、既に列車のチケットを手配済みです。ホテルの予約はいいとの事ですが、よろしいのですか?」
「ああ、うん」
「ヒューズ中佐の所にお泊まりになるのですね。では、御夫人に何か手土産をご用意しておきましょうか?」
「ああ、頼む。……ん? そうだ、忘れていた! あれはっ…あれはどうしたんだっけ?」
「もう……ニューオプティンへと送る資料の件でしょう? 大佐がお忘れになっているようでしたので私が作成しておきました。……しっかりなさって下さいね。また、ハクロ将軍に嫌みをいわれますよ?」
「うん…すまん。だが、私もあの事で手一杯だったのだよ」
「大佐が先週の列車爆破事件の事後処理に追われていて大変だったのは、私も理解しております。……それでも気を引き締めて頂かないと」
「ああ。分かった、分かった。気をつける……ところで久しぶりにあっちの方はどうだ?」
「……ばっ、馬鹿ですか! そんな事を言っている暇があったらさっさと仕事をして下さい!!」
「う。分かったよ。でも、それは譲れんからな」
「……仕事がきっちりと終わりましたならば一考いたします」
そこでロイとのやり取りを終えたリザは何故か顔を隠すようにして、素早く部屋から出ていった。
「……わからん」
それまでの会話を全て聞いていたハボックは、腕を組んで首を捻った。部屋の隅で珍しく深刻に悩む様子の彼にロイが声をかける
「ハボック。昨日のあれとそれは終わったか」
「だああー!」
突然に頭を掻き毟ってハボックが声を上げた。尋ねた当のロイはそんな彼の行動に驚いたのか動きを止める。
「な、なんだ、ハボック。おまえ、とうとうおかしくなったか?」
「おかしいのはあんたらの方でしょーが!」
びしっと顔を指さされて、不躾だぞと不機嫌そうにぶつぶつ言いながらもロイは何の事だと反論する。
「だーかーらっ、それ、あれ、これ、どれ! 全部指示語で会話する大佐とそれを全部理解している中尉がおかしいってんですよ! ちゃんと会話が成り立ってるし!」
「……? 別におかしくないぞ? 普通ちゃんと理解出来るだろう?」
まるでハボックの方が変だとでも言いたげに不思議そうな顔をするロイに、ハボックは盛大に首を振った。
「出来ません! どこの普通ですか、どこの。あんたらの異次元会話を俺に理解強要するのはやめて下さい!」
必死に喚いてハボックは己の意見を主張するが、肝心のロイにはやはりピンときていないようで。彼の事を珍しい生き物を見る視線で眺めた。
「……ふむ。つまりさっきの私と中尉の会話はお前にはさっぱり理解出来ていなかったという訳か?」
「……中尉が口にしていた部分だけは辛うじて理解してましたけどね」
つーか、一番理解出来ないのはあんたじゃなくて、あんたの言いたい事を全部把握している中尉ですけどね……とハボックは心の中で付け加える。
リザが有能な副官である事は充分過ぎるほどに知ってはいたが、この読心能力はもう有能を通り越して異常である。
ある意味怖い。
しかし、ハボックの心の内をよそにロイは上機嫌に笑う様子である。
「はっはっはっ、中尉は優秀だからな。特に私の事に関してはな?」
言外に親密であり只ならぬ仲だという意味を含ませて、ロイがニヤリと笑う。そのノロケともつかぬ言葉をハボックは意図的に無視して。
「……それは(どうでも)いーですけど、それ、第三者が居る時は止めて下さいよ。混乱を招きますし、第一、二人にしか意味が分からない会話されたら周囲のコミニュケーションにも支障が出るッスよ」
それに私たちツーカーです、ってオープンノロケされているみたいで居心地悪いし。
やはりそこは口には出さずに胸の内だけで呟いて。
ハボックの主張に一応理解を示してくれたのか、ロイは顎に手を当てて、ふむと頷いた。
「……まあ、一理あるか。分かった、お前達が居る時は気をつけよう」
「……そうして下さい」
ロイがわざわざ「お前達」と限定したのは、ロイもハボック達マスタング組以外の者達の前では、そもそも気安くリザと会話自体をする気が無いという意味なのだろう。その点において自分達にもロイは心を許してくれている気がして、ハボックも面はゆい気分になる。そして、ちょっと気分が回復したハボックはそこで一つどうしても気になっていたことを、口にする。
「ところで、大佐。さっきの会話、最後中尉に何を言ったんです?」
唯一何のことかさっぱり意味が分からなかったやり取りを思い返して問えば、ロイはまたニヤリと笑う。……ハボックはたまらなく嫌な予感がした。しかし、時既に遅し。口から一度出た言葉は取り消せない。
「ああ、さっきのあれ、な。あれは「久しぶりに二人で熱い夜を過ごさないか? 今夜の火力はちょっとすごいぞ?」って言ったんだ」
訊くんじゃ無かった……。
ハボックは己の迂闊な好奇心を深く後悔する。
好奇心は猫をも殺す。
その言葉を噛みしめて。
そして、この上司達と居るせいで果てしなく疲れていくだろう自分のこの先の精神状態を危ぶみながら、ハボックは心の底からぼやいたのであった。
「……あーもう、やってらんね――」
  



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by netzeth | 2014-01-14 23:54 | Comments(0)