うめ屋


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雨模様

こんちはっす。台風発生で今週前半は雨模様らしいですね、どこかの無能さんと一緒で雨嫌いです!髪はまとまらないし、傘は邪魔だし、電車止まるし、雨漏りはするし! 梅雨までもう少し、五月晴れで良かったのに。だいたいまだ5月なのに台風くるの早すぎませんか。もっとゆっくりしてくれてもいいのよ。

SS書きましたのでよろしければ↓ タイトルが思いつかなかったので日記に投下。ロイとウィンリィちゃんがしゃべっているだけの話です。ところでこれはどうでもいいことですが、あらすじを書いておいたネタをポメラで見返していたら。リザちゃんと書くところが全部無意識にリザたんになっていて戦慄しました。増田の呪いか。






「マスタングさんって、もしかして、男の人が好き……とかじゃありませんよね?」
 この発言が他の――たとえばヒヨコ頭の部下からでも発せられたものであったならば、容赦なく焔の洗礼を浴びせてやったのだが。しかし発言主は年下の可愛らしい女性であったので。ロイは引き攣る頬を隠しながら、綺麗に対女性用のスマイルを作って見せた。
「あー…ロックベル嬢……いや、違ったな。ミセス・エルリック。その質問は一体どういう意図があってのものか訊いても良いだろうか?」
 美しい女性へと成長し、今や、エドワードの妻となった女性――ウィンリィは、もちろんと少し怒った様な顔でロイに頷いた。
「だってそういう理由が無い限り、マスタングさんがリザさんのこと、いつまでも待たせてるのおかしいと思ったんです」
「……おかしいかね?」
「いえ、おかしいと言うか……男としてどーかと思います」
「そうか」
 ウィンリィの手厳しい言葉に、ロイは苦笑する。彼女は本当にリザの良い友人であるらしい。今では電話や手紙のやり取りなどして、連絡を取り合っているようだ。そんなウィンリィにしてみると、何時までも煮え切らないロイが不甲斐ない男に見えるのだろう。ましてや、彼女は既に人妻。結婚をして女性としての幸せを掴んだ彼女には、自分たちの関係がさぞかしもどかしく歪なものに見えるのかもしれない。
「そうですよ」
 物怖じすることなく、はっきりきっぱり物を言う所は夫にそっくりである。エドワードが選んだ女性らしく芯が強く、そして友人思いの優しい人だ。渋るエドワードを引っ張って東方司令部まで結婚報告に来てくれたのも、彼女だからこそだろう。肝心のエドワードはというと所用で席を外しており、リザも生憎外出中であったためこうしてロイがウィンリィの話し相手となっている訳であるが。 
「だから、マスタングさん。男の人が好きとか少女しか愛せないとかそういう性癖じゃあ仕方ないと思いますけど、そうでないなら、さっさとリザさんを幸せにしてあげて下さい。それが男としての責任ってもんです。ばっちゃもそう言ってました」
 まっすぐにぶつけられる言葉は、不躾とも取れる言葉だった。他人の、まして男女の仲を部外者がとやかく言うのは無粋というものだ。しかし、ロイは不快には思わなかった。むしろこの女性に言われると小気味好いとすら感じる。おそらく、ウィンリィの言葉が心底友人――リザを想ってのものだからだろう。
 しかし。
「……って、私、最近まで信じ込んでいたんですけど」 
「何?」
 続く言葉でウィンリィはあっさりと己の前言を否定してみせて。ロイはそこで初めて困惑の声を上げた。それに、ウィンリィは悪戯が成功した少女のような笑みを向ける。
「私、分かったんです。人はそれぞれだから……」
 謎めいた言葉でロイを翻弄すると彼女はそっと、自らの腹に手をおいた。
「今ここに新しい命が宿っています。……今日はその報告でもあったんですけど」
「な、何? 君、こんな所に出向いて来ていいのか?」
「ふふ、男の人ってみんな同じ反応をするんですね。エドも同じこと言いました。大丈夫ですよ」
 狼狽えたロイに穏やかに微笑むと、ウィンリィは優し眼差しで腹を撫でている。慈しむようなその瞳には圧倒的な母性が湛えられていて、年下のこの女性がロイにはずっと年上に感じられた。
「そ、そうか。とにかく、おめでとう。結婚してすぐにおめでたとは……めでたいな」
「はい。二ヶ月だそうです」
「二ヶ月……って、計算が合わんだろ、あの豆がっ……」  
 案外手の早い男であったエドワードを軽く罵るロイに、ウィンリィがくすくすと笑っている。彼女もロイとエドワードの仲良く喧嘩する関係をよーく理解しているようだ。
「それで、これはもう、昔のことなんですけど……」
 そして微笑みを浮かべながら、彼女は言葉を紡ごうとする。穏やかなその声音は年に似合わぬ落ち着きを持っていて、ロイは沈黙して静かに彼女の言葉に耳を傾けた。
「……昔。私、リザさんに憧れていたんです。羨ましかった……いつも大事な人のそばに居て、その人を護れる強さを持っていて。私もリザさんみたいになりたくて、ピアスとか付けて……外見を真似れば、中身も同じになれた気がして。でも、やっぱり私は弱くて。エドのお荷物になってばかり。リザさんみたいにはなれなかった」
 その手に銃を取ることを選んだ女と、その手で人を生かす道を選んだ彼女。道は違えど、大切な存在の力になりたいと思う気持ちは一緒だった。ロイはいつかのリザの言葉を思い出す。リゼンブールで見た髪の長い女の子を見て、髪を伸ばそうと思ったという話を。おそらく、ウィンリィがリザに憧れを持っていたように、リザも彼女に何かしら思う所があったのだろう。 
「でもお母さんになって、私、ようやく分かったんです。私は私でいいって。私には私のやり方がある。それでエドを助けて護ればいいって。だからもういいんです」
 そうはっきりと告げるウィンリィの耳にはピアスはもう存在しない。ただ、塞がったピアスホールの痕が残るばかり。それは少女が大人の女性となり、本当の強さを手に入れた証なのだろうとロイ思う。
「だから……私が私であるように、リザさんはリザさんのやり方でマスタングさんを愛しているんだな、って分かったから。お二人の関係に口出しするような口うるさい親戚のおばちゃんみたいな真似はもうしません。安心して下さいね?」
 最後はおどけた口調で言うウィンリィに、ロイは思わず破顔した。
「私としては、口出ししてもらっても一向に構わないのだがね……特に、君の頑固な友人に「もう少し素直になったらどうか」くらいのアドバイスを送ってくれたらありがたい」
「そこはマスタングさんの甲斐性次第なんじゃないですか? 早くリザさんが自分の気持ちに素直になれるような環境を整えて下さい」
「……鋭意努力しよう」
 口出ししないと言いつつも最後にチクリと釘を刺してくる母となったこの年下の友人の妻に、ロイは叶わないなと諸手を挙げて降参したのだった。





拍手ありがとうございます(*^_^*)
以下続きから拍手コメント(5/10分)のお返事です。






>もあ 様

こんにちは♪ コメントありがとうございます\(^o^)/
エリシアちゃんは可愛いですよね!
彼女はあんな感じで幼女らしくロイの恋愛を追い込んでくれると信じてますww

アイアンマンって藤原さんだったのですね。それは俄然興味が湧きました!
鋼の声優さんが出ていると、関係ないと分かっていてもわくドキしますよね~。
ロイアイな上司部下な関係なのですか!? 美味しい作品ですね(*´ω`*)





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by netzeth | 2015-05-10 18:05 | 日記 | Comments(0)