うめ屋


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8月

暑い毎日が続きますねーこんばんは。ちらりと思ったですが、東京五輪って8月にやるのですよね。コミケに影響うんぬんって話でしたから。……暑くね? 屋内競技ならともかくマラソンとか大丈夫なのだろーか。でも、アメリカさんの都合で8月開催って決まってると聞いたのでずらすとか無理なんだろうなあ。

ついに暑すぎてクーラーのない寝室から逃げだして、居間で寝てます。というか家人からあそこで寝るなやばいぞと言われまして、確かに。と納得したので。でも寝室の方が好きなので、早く涼しくならないかなあ。あと一か月は無理すなあ。




以下SSS↓


 夜の静寂にパラリと紙を手繰る音だけが聞こえる。黙々と仕事に没頭しているのは、東方司令部司令官の副官リザ・ホークアイ中尉だ。書類に目を通している彼女の眉間には険しいシワがよっている。だが、それは唐突にむにっと指で押されてほぐされた。
「……眉間のしわ。とれなくなるぞ?」
「大佐、やめて下さい。セクハラですよ」
「セクハラだからな」
 しれっと言われたその台詞に、リザの眉間シワが一本増えた。
「では訴えて勝ちますけど、よろしいですか」
「……よろしいわけないだろう」
 非常に剣呑な顔で睨まれて、若干ロイは怯む。そして、慌てたように謝ってきた。
「すまんすまん、だが、君があまりにも根を詰めすぎているようだから、心配でね。……あまり無理をするな」
 こういうことを優しい声で言われてしまうと、怒れなくなるから困る――とリザは思った。サボったりダラケているようでも、彼も見るところは見ているのだ。
「やはり、少し手伝おうか」
 デスクワークは君に及ばないけれど、とロイが申し出てくるのにリザは首を振った。気持ちは嬉しいが丁重にお断りする。
「いいえ、大丈夫です」
「……君の優秀さは十分知っているが、一人で出来ることには限界があるぞ」
「ありがとうございます、大佐。ですが、私の仕事を大佐にして頂いたら、私の立つ瀬がありません」
 それはリザのアイデンティティに関わる問題である。リザだって、ロイの優秀さを知っている。彼だったらば、こんなデスクワークくらい一人で出来てしまうかもしれないということを。だからこそ、リザは自らの仕事をゆずる訳にはいかないのだ。
「そうか、分かった」
 と、分かってくれたのは良かったのだが。そのままロイはリザの傍らに居座り動かなかった。なんでいるんですかと聞くと、「応援」とにっこり笑っていろいろちょっかいをかけてくる。「君のまつげは長いなあ……可愛い」とか「ほっぺたふにふにだなあ……可愛い」とか。何か小動物的なものを観察しているかのようだ。正直仕事に全然集中出来ない。
「……大佐。貴方にそんなに近くで見られていては落ち着かないんですが」
「じゃあどうしたらいい? 消えろというのはなしでな。寂しいから、私が」
「……では、お休みになって下さいますか?」
「ん? 寝てろって?」
「はい。そちらの応接用のソファーにでも横になっていて下さい」
「分かった。……寝ているのはいいのかい?」
「ええ。見られたり話しかけたりされるのは大変落ち着きませんが……やはり、大佐の気配がそこにあるだけでなんだか安心するんです」
「…………この無自覚め。そんなことを言われたら、素直に眠れるか怪しいぞ」
「え?」
「……いいや、何でもない」
 聞き返してもぷいっと顔を逸らして、ロイはさっさとソファーに横になってしまう。そして、疲れていたのかあっという間に眠ってしまった。その気配を感じ取りながら、リザは書類仕事を再開する。
 特に何があるという訳でもない、日常。しかし、それがたまらなく愛おしいとリザは思った。
 夜の静寂に今度はロイの寝息が響く。耳を傾けていると心が凪いでいくのをリザは感じとっていた。仕事の疲れやストレスといった心のささくれだった部分が、綺麗にならされていく。

 ――そして、上司と部下の穏やかな夜の時間は過ぎていくのだった。  
 
 
 
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by netzeth | 2015-08-04 00:08 | 日記 | Comments(0)