うめ屋


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by netzeth
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ぶるぶる

台風がようやく去った様子で、雨も風もおさまってきました。
午前中病院に出かけていたのですが、すごい寒かったです・・・。海もすごい荒れていましたが、たくさんサーファーの人達がいました。元気ですね~。

ところで昨日からカウンターが異常に回ってるんですが・・・。このサイトでこの数はないわー。だって昨日の金曜日に比べて約6倍も(汗)別にサーチさんを更新したわけでもないのに。この数はないわー。何だろう?別にロイアイ界で大事件が起きた訳でもないよね?それなら納得なんですが。
実は以前にもすごくカウンターが回ってる日があったんですよねー。あの日も土曜日だった・・・。やっぱり特に何かあった訳でもなく、首をひねったのですが。
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by netzeth | 2010-10-30 21:35 | 日記 | Comments(0)

来た・・・!

来ないなーー10月終わるなーとか言ってたら、来ました。通販のブラハぬいぐるみ。ぎりぎり10月だったよ!
早速開封♪かわいいーー!やぱりブラハはかわええのう・・・。思ったより小さかったのですが、可愛かった!リザたんの忠犬ハヤテ号ですよvvえへんって胸はってる感じの表情がラブリーでした。
でも、一番完成度が高いなーって思ったのはデンだったり。大きさもちょうどいい感じで再現率高いというか、細部までよくできてます。
どうしよう・・・どこかに飾ろうかなー。ロイアイフィギアと並べて置いちゃおうかなーといろいろ夢は膨らみます。
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by netzeth | 2010-10-29 21:13 | 日記 | Comments(0)

ハロウィン・ナイト

「トリック・オア・トリート?」
それが彼のドアを開けての第一声だった。
最初こそ面食らった私だが、すぐに冷静になると深々とため息をついた。
「大佐……またそれですか」
「またとは何だね。大事な恒例行事だろう」
上司兼恋人の彼が心外だと口を尖らせる。
このイベント事に目がない男は、毎年必ずハロウィンには私の元を訪ねて来るのだ――決まり文句とお土産を持って。
「見たまえ! 今年の衣装だ。よく出来てるだろ?」
彼は無駄に誇らしげに手に持っていた紙袋の中身を取り出すと、そのありがたくもないお土産を広げてみせた。
濃紺のパフスリーブのワンピースに裾にフリルをあしらったエプロン、腰の部分でリボン結びになっている――いわゆるエプロンドレスというやつだ。
どこをどうみても、立派なメイド服である。
一般的なロングスカートのメイド服ではなく、カフェのウェイトレスが着る様なミニスカートタイプなのは絶対に彼の趣味だ。ご丁寧に白いニーハイソックスまで付いているのを発見した私はくらりと眩暈がした。やはりこれはもしかして、もしかしなくても……、
「今年はメイドにしてみた。君に似合うと思うんだ」
やっぱり私が着る事、前提なんですね……。
一昨年はミニスカ魔女で、去年はバニーガールだった……ハロウィンにかこつけて己の趣味嗜好を満足させているようにしか思えないこの彼の衣装チョイスに、私は頭が痛くなる。
「そうかっ、気に入ったか!」
一方大佐は何を勘違いしたのか私がこの衣装に感激していると思い込みご機嫌だ。
どこをどう見ればそんな風に思えるというのか、私の渋面など気にも留めずに、彼は嬉々とした様子である。
「ほら、これ。タダのメイドじゃつまらないと思って。用意してみたんだ」
更に彼が袋から取り出した物を見て、私は今度こそ本当に卒倒してしまいたい気分になった。
黒いモフモフとした三角形の物体が付いたカチューシャ……。
「ネコ耳付きメイドだ! 可愛いだろ?」
――自分の人生をかけている人がこんなにもアホだとは認めたくない。
「いい加減にして下さい! メイドだのネコ耳だのっ。第一、仮装をしてお菓子を貰うのは子供のする事です。いい大人の私達がする事ではありません。私は着ませんからね!」
私の剣幕にいささかたじろいだ彼だったが、すぐに体勢を立て直すと得意の口八丁で反撃に出てくる。
「そうは言うがな、リザ? では君は子供の時仮装してお菓子を貰い歩いた事があったかい? ないだろう? 少なくとも私の記憶では君がそんな事をしているのを見た事はない。……私はね、リザ。子供時分に十分に子供らしい事を出来なかった君に、たまのイベントの時くらいは子供に帰って楽しんで欲しいと思うんだよ。……でも君には余計なお世話だったかな?」
少し寂しげに笑う彼。
――そこでそんな顔をするのは卑怯だ。
私は彼のこの表情に弱い。
しかも子供の頃の話まで持ち出してくるなんて。
彼は私の寂しかった子供時代を慮って、事ある毎に私を甘やかそうとする。そんな彼の思いやりを私は無下にする事なんて出来ないのだ。
そして、それを分かってやっているんだから、彼も質が悪い。
「分かりました……ちゃんと着ますから」
多少ほだされた気もしないでもないが、私が観念すると、彼は満足した様に笑った。
「ところで、さっきの返事だが。何も出ないところを見ると悪戯で良いという事かな?」
「勝手に解釈しないで下さい。ちゃんとお菓子ありますから」
パンプキンパイにパンプキンプディング。食卓に並んだカボチャ料理を見て、彼は嬉しそうだった。
――料理を作って彼を待っているあたり、なんだかんだ言って私も結構ハロウィンを楽しんでいるのかもしれない。
でも、やられっぱなしというのも腹が立つ。毎年毎年私ばかり衣装を着て恥ずかしい思いをするのは悔しいではないか。
何か彼にも意趣返ししてやりたい。少し考えて――私はある事を思いつくと、黒いペンを手に取った。
「ところで大佐? トリック・オア・トリート?」
まさか私がこんな事を言うとは思っていなかったのだろう。私の思わぬ反撃に彼は目を白黒させる。私はくすりと笑うと、
「お菓子はないのですね? では悪戯しますよ?」
黒ペンを手に取りきゅぽんと音を立てて、フタを外す。
そして、彼の頬に手を当てた。
「な、何をするつもりだね?」
「ジッとしていて下さい」
慎重にペン先を走らせる。両頬に黒い線を三本ずつ。
うん、上手く描けた。
「これは、大佐の方がお似合いですよ」
そうして、彼の頭に例のネコ耳カチューシャを装着すると、あっという間に大きな黒猫の出来上がり。
手鏡を持ってきて、彼の方へと向けると、彼はう~んと低い唸り声をあげた。
「可愛いですよ、大佐」
「……三十路前の男が可愛くてどうするんだ……」
「良いじゃありませんか。……可愛がりたいくらいですよ」
「……本当か?」
「ええ」
「じゃあ可愛がってくれ」
そう言って、ガバリとこの大きな猫は抱き付いてきた。
まったく。今夜はどうやら猫とメイドという訳の分からない二人で夜を明かす事になりそうだ。
いい大人が、しかも大佐と中尉というそれなりに地位にある軍人が、一体何をやっているのだろう。
けれども、年に一度くらいそんな夜があっても良いかもしれない。自らが安らげる日を自分に許しても。
私は私の胸に顔を埋めている彼を見下ろす。少しの呆れとそれ以上の愛しさが胸に沸き上がってくる。
小さく微笑んで、そして私は黒猫耳付きの黒頭を優しく撫でてやるのだった。




END
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うちのマスタングはリザたんをコスプレさせたい癖があるらしい。ただマスタングを猫にしてやりたかっただけの話。ハロウィンかんけーなしwwちなみに鋼の世界にはハロウィンは無いだろうという突っ込みはナシの方向で。
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by netzeth | 2010-10-27 23:19 | Comments(0)

牛丼。

調子に乗って牛丼を食べ過ぎたら、久しぶりに胃が痛くなった。胸焼けが苦しくて。反省。何事もほどほど、腹八分目が良いということやね。
だって牛丼好きなんだもん!安いし…。
お店で食べる時は並盛り普通に食べられたのに、お持ち帰りにしたら食べきれなかった。お持ち帰りの方が量が多いのか?

最近寝ても一日じゃ疲れがリセットされないです。昔はどんなに疲れてても、一日寝れば全快してたのに。
RPGゲームとかだと宿屋で一晩休むとHPが全回復するけど、あれ、二、三回泊まらないと回復しないとかにした方がリアルだと思う。寝る前にドリンク飲まないとダメとか。歳はとりたくないわ……。
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by netzeth | 2010-10-27 21:09 | 日記 | Comments(0)

通販。

今日はお帰りは寒くなる・・・と天気予報で言っていたので、思いっきり厚着(真冬のコート装備)で行ったら、寒くなかった昼、めっちゃ浮いた。どこの雪山にお出かけ?って聞かれそうだった。
でも帰りは案の定寒くなったので、厚着して良かったと思うんだ。勝った・・!って思ったね。

そういえば、鋼の通販でブラハぬいぐるみを頼んであるけど、あれ発送は10月とか言ってなかったかなあ?10月もう終わりそうなんだけど。ブラハ楽しみにしてるんだけど。

うめこに裁縫スキルがあれば手作りブラハ人形を作るんだけどなー。増田がリザちゃんのためにブラハぬいぐるみを錬成してあげるってどうやろ?ブラハが軍用犬の訓練かなんかでいなくて寂しいリザちゃん。そんなリザちゃんのために、大佐が錬成してプレゼントしてあげるの。でも、大佐の画力だとだいぶ残念なブラハになりそう。

「焔の錬金術師」でのブラハ落書きはかなり残念な感じでしたけど(幼児並み)画力は錬成能力に影響するんだろうか・・・?センスは影響するらしいけど(byエド)でも、アイスクリーム屋のトラックを肉屋にした時はばっちり、ブタさんの肉屋イラストを錬成できてたしなあ?
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by netzeth | 2010-10-26 21:18 | 日記 | Comments(0)

イベントv

今日は別ジャンルですがオンリーイベントに出かけてきました!例によって相方氏のスペースにお邪魔してのサークル参加です。

まず初っ端からつまずきました。二度寝してしまって、起床予定時刻を大きくオーバー。それでも余裕で間に合った…。普段どんだけ早起きなんだ(笑)(だって小心者だから、常に余裕が欲しいんだもん!)

厚着して行ったのに朝は寒かったです。でも、寒がっているのはうめこだけ。何でーー?思うに、少し暑いくらいがうめこの適温なんですよ。涼しい…とかじゃもう寒いんですよ。
無事相方氏と合流して会場に到着。会場は駅からも近くて、広々としていてとても快適でした。机も大きくてゆったりな感じ。

マイ・ポメラを持っていったら、相方氏に観察日記を書かれました(笑)うめこは越冬が心配な生き物らしい。

途中、お餅が焦げたような臭いがして、大丈夫か…?と会場内がざわつきましたが、館内で誰かが電子レンジで何かを焦がしたとの事。何を焦がした(笑)

ビンゴゲームなどがあったり、終始和やかな良いイベントでした。結局ビンゴゲームはうめこがお手洗いに行ったら、当たってて焦りましたけどね(笑)景品にイラスト入りコースターを貰いました。何処かに飾ろうかな~。

ご参加された皆様おつかれさまでございました!
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by netzeth | 2010-10-24 20:51 | 日記 | Comments(0)

拍手お礼ログ 3

 ライバル

ムクムクしたハヤテ号の温かくて小さな身体をギュッと抱き締めると、傍らで大きい方の黒い犬が唸り声を上げた。どうやらこの体勢がお気に召さないらしい。
「なんですか?」
知らないフりをして聞けば不機嫌さを隠しもせずブスくれ顔をする。
「分かっているだろう・・・君はちょっとコイツに甘過ぎる」
「甘いも何も・・・この子はとても暖かいんです。今日みたいな寒い日は抱き締めたくなってもおかしくないでしょう?」
まったくしょうがない。こんな小さな子犬にまで嫉妬するなんて。だいたい彼は常日頃から少々嫉妬深い所がある。
私が少し男性と話していたくらいで不満顔をしたり。道を聞かれただけなのに。それを言うと彼は繊細な男心がどーだこーだと反論する。はっきり言ってめんどくさい。
けれども、彼の過剰な嫉妬心を喜んでいる自分もいたりするから困ったものだ。
好きな男性に嫉妬されて嬉しくない女はいないだろう。・・・まあ、彼ほど大人気ないのもどうかと思うけれど。
「私だって暖かいぞ!」
・・・こんな風に。
無駄に胸を張ってきっぱりと言い切った彼はだから何だという私の視線にもめげずに、にんまりと笑った。
「ほらっ、ギュッとしたまえ!」
はあ・・・頭が痛い。・・・彼の腕の中が暖かいなんてとっくに知っているけれども。結局今夜も私は彼に勝てずに、彼のぬくもりを確かめるのだった。


 My favorite

貴方に似合うと思って・・・。と頬を赤く染めた愛しい恋人から差し出されたプレゼントを受け取らない男はいないだろう。だが、いそいそとそのプレゼントを身に着けた私は着て3秒で後悔した。
「似合わない・・・」
リザから貰ったその服は絶望的なまでに似合っていなかった。
だが、言い訳させて貰うと似合わないのは私のせいではない。
そもそも、この服のチョイスからして少々おかしい。明らかな選択ミスなのだ。
形自体はフードがついた前をジッパーで止める、まあいわゆるパーカーというやつだ。これだけなら百歩譲って良いだろう。だがその服はクリーム色の入った茶色とでもいったらよいだろうか。そう、ちょうどミルクティーの様なかわいらしい色合いに、もふもふ、ムクムクと表現するしかない手触りの生地を使用しているのだ。
幼児か若い女性が着るなら可愛いらしいと言えるかもしれないこの服を、何故三十路前の成人男性に贈ったのか私は理解に苦しんだ。
しかし、良くこのサイズが売ってたな・・・。
改めて姿鏡に写る己の姿を確認するが、やっぱりいかんともしがたい。
「大佐・・・どうですか?」
待ちきれなくなったのかリザが寝室のドアを半分開けて覗き込んできた。
「わあ!」
私の姿を見るやいなや歓声を上げる。
「やっぱり! スゴく良いです、大佐!」
君の目は節穴か?
と思ったが、まさかそんな事言える訳もなく私はあいまいに笑った。頬が少しひきつってしまったのはいたしかたないだろう。
そんな私に気付かずリザは私に近寄ると、私を上から下までじっくり眺めて、
「思った通り・・・」
うっとりと私の背中――もふもふ服を撫でる。
「この手触り・・・やっぱりゴン太さんにそっくり・・・」
「ゴン太さん?」
「はい。熊のゴン太さんです。子供の頃持っていたぬいぐるみなんですけど、いつの間にかいなくなってしまって。大好きだったんです・・・」
なるほど。私はゴン太さんの代わりという訳か。いささか遺憾ではあるが。
「ゴン太さん・・・」
背中にギュッと抱き付くリザの感触を感じたところで全てがどうでも良くなってしまった。
この破壊的に似合わない服も、リザに抱き締めて貰えるなら毎晩でも着てやろうじゃあないか・・・と私は密かに決心したのだった。


 酔っ払いアイロニー

「中尉おいでーー!」
がばっと腕を広げて彼は満面の笑みを浮かべた。
・・・私にどうしろと?
「ほらっちゅーい、早く!」
まるで幼子を叱る様に彼は私を促した。
ベロンベロンに酔っ払った彼には妙な癖がある。そう、抱き付き癖ならぬ抱き締め癖だ。しかもそれは私限定で発揮されるらしく、他の人にやっているのは見た事はない。
いつもなら、飲み過ぎない様にちゃんと注意しているのに、今日は油断したのだ。気付けば酒は彼の許容量をはるかに越えてしまっていた。
「ちゅーいー?何してるんだー?ほら~恥ずかしくないからっ」
さっきから同じポーズで私を待っている大佐。いい加減疲れてきたらしい。腕がプルプルと震えている。でも顔は満面の笑み。
・・・その顔止めて下さい。気持ち悪い。
「ちゅーいー」
・・・仕方ない。こうなっては、もう、彼は私が腕の中に収まるまで引き下がらない。酔っ払いには逆らえないのだ。
ぽふんと彼の胸に身体をあずけると、酒の匂いと共に彼自身の香りが鼻孔をくすぐった。
・・・とても安心する。
彼は広げていた腕を閉じてぎゅと私を抱き締めると、満足げに笑った。
「よーしよし」
もしかして。時々彼に深酒を赦してしまうのはこうやって抱き締められるのが嫌いじゃないからもしれない――私は彼の腕の中で、こんな風にしか近付けない臆病な自分を笑った。




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by netzeth | 2010-10-22 21:01 | Comments(0)

表紙。

27巻表紙アマ〇ンで出てました! まだ発売日まで一月あるのに早っ。
エドがアルの鎧の頭を持っている絵ですvvう~ん何だか万感の思い・・・。表紙は多分主人公ズでドンっとくるかみんなで集合絵か・・・と思っていましたが、エドぴんで来ましたかーー。いい表情です。ああ・・とうとう終わるのか・・・と一方で寂しくなりましたが。
そして背表紙は誰なんだろう? というのも気になるところ。だってもうキャラが出尽くしちゃった感が。最後だから、主人公でしめるのかな。成長後とか。
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by netzeth | 2010-10-21 20:51 | 日記 | Comments(0)

CMで

昨日ワンピアニメ見てたら、CMで「週刊新まんが日本史」というのをやっていました。有名漫画家さんが歴史上の人物を描く・・・という雑誌らしい。

うめこがひっかかったのは、紹介されてた中に荒川センセーの名前があった事。おお!牛先生こんなところでお仕事をしてらしたのね~。にしても描かれる人物が「雷電為右衛門」っていう力士?(←知らない)っていうのがらしいです(笑)他にももっと美形っぽく描けそうな偉人がいるだろうに・・・。筋骨隆々のお相撲さんですよーww荒川先生が描く号は35号らしい。だいぶ先ですねー。




拍手ありがとうございます!
たくさんぱちぱちしていただいて嬉しいです~。励みになりますvv

続きから拍手コメント(10/17分)のお返事です。

続き
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by netzeth | 2010-10-18 21:36 | 日記 | Comments(0)

Perfume of love

仕事帰りに偶然会った彼女から香る、妖しくも官能的な香りに私はヒドく動揺した。
彼女が非番だったため、今日一日顔を見る事が出来ずに、落ち着かずに過ごしていた私は当初、彼女に遭遇したこの幸運を喜んでいた。だがその浮かれた気分も、うっすらと彼女から発せられる香水の匂いに気付いた瞬間あっという間に霧散してしまった。
普段の彼女はあまり化粧っ気もなくて、ましてや香水なんて代物とは無縁だと思っていたのに。
けれども今はプライベート。軍務についてる時にはしていなくても、私的な時間にはこういった女性らしい事もしているのかもしれない――そう納得して、そこで私は自分があえて目をつぶって考えないようにしていた可能性に気付く。
そう――こんな官能的ないかにも男を誘う香水を付けて、彼女は何処に行って来たのか・・・或いは行く途中なのか、と。
今日非番だった彼女。もちろんただの上司でしかない私が彼女の私的な時間の使い方まで、拘束する事は出来ない――が、男としての私はこの事態を放って置く事は出来なかったようだ。
今日の仕事の状況などの話を軽くして、それでは、と別れようとした彼女の腕を私は反射的に掴んでいた。
「大佐?」
怪訝そうな表情を向ける彼女に、私は内心の動揺を隠した顔で告げる。
「中尉、夕食はまだかね? ・・・どうだろう、これから一緒に」
彼女は、少し驚いたような顔したが、やがてコクンと頷いた。
――どうやらこの後の予定は入っていないらしい。では、既に約束を終えた後か?ホッとしたのも束の間、疑念が首をもたげてくる。どうしたのだろうか。今日の私は少しおかしい。
いつもと違う彼女に私の心は掻き乱されているようだった。


彼女と二人きりの楽しい食事――いつもだったら浮き足立つ様なこの状況下でも、私の心は晴れなかった。
とりとめのない会話の最中にも、香ってくる彼女の香り。それを嗅ぐ度に、私は焦る気持ちを抑えきれない。
いつもルージュさえまともにつけない飾り気のない彼女が、何故突然香水の香りなど身に纏っているのだろう。
自発的に買い求めて・・・とは考え難い。・・・もしや、誰かからの贈り物だろうか?律義な彼女の事だ、いくら普段から馴染みのないものでも、人から贈られた物なら使ってみるのではないだろうか。そう――例えば、当の贈った相手に会う時などは。
やはり今日はその相手と会っていたのだろうか・・・くそっ、一体どんな奴何だ?
「大佐?」
いつの間にか1人で歯噛みしている私を、彼女が見つめていた。
「どうしたんです、さっきから。お食事が進んでないようですが・・・」
具合でも悪いのですか?と心配そうに眉を寄せた彼女。
確かにさっきから私の思考はぐるぐると堂々巡りを繰り返していて、料理などそっちのけだった。
何でもない。と慌てて取り繕うと良かったと安心した顔を見せる。
――こういう表情もいちいち可愛いから困る。
だが、こんな彼女の顔を独り占めした者がいるかもしれないのだ。その事実に私は愕然とし――そして、俄かに私の中に沸き上がってきたのは強烈な独占欲だった。


私と彼女の関係は上司と部下、それ以上でもそれ以下でもない――表面上は。
実際の二人は因縁浅からぬ仲であり・・・私が彼女へと向ける感情は複雑過ぎてもう、自分自身でも分からないものとなり果てていた――そうやってぐずぐずしていた結果がこれだ。何処の誰とも分からない馬の骨に大事な彼女を持っていかれようとしている。今までずっと触れずにいたというのに、そうなって初めて身勝手な想いが私を支配していた。
――彼女は私の物だ。誰にも渡さない。
不思議なものだ。ほんの少し前までは考えもしなかったこの想いが、たかが香水の香りだけでこんなにも強く呼び起こされたのだから。
食事を終えた私達は互いに互いを送ると主張しあい、どちらも譲らず、妥協案として互いの自宅への分かれ道まで一緒に帰るという選択をし、夜の街を歩いている。
プライベートでも私の一歩後ろを歩く彼女の気配を背中で感じながら、私はゆっくりと歩を進めていた。
相変わらず彼女からは、男を惑わす甘い花の様な香りがする。
他の女から香るのであれば好ましく思ったかもしれないその香りが、彼女からするのを私は忌々しく思った。
今すぐにこの香りを消してやりたい。
物騒な考えが浮かんだ所で、私達は分かれ道に辿り着いた。
彼女はここが終点とばかりに、私の方を見て、
「では、私はこれで。・・・気をつけてお帰り下さいね」
軽く会釈をすると、彼女の家に続く道へと足を向けようとする。
――ここは終点ではない。今から始まるのだ。
私は彼女の腕を掴んだ。驚く彼女を無視して、そのまま彼女を引き寄せて、腕の中に彼女を閉じ込めた。
「た、大佐? 何をっ・・・」
「私の部屋に寄っていかないか」
耳元で囁く様に言うと、彼女の肩がピクンっと震えた。
抱き寄せた思ったより華奢な身体が、強張っているのが分かった。その緊張をほぐすように、
「・・・茶くらいしか出せないが・・・」
少しおどけて言うと、彼女身体から力が抜けたのが分かった。
むろん、夜にいい歳をした男の部屋を訪れる意味をこれまたいい歳の彼女が知らないとは思わない。
彼女の逡巡はもっともだろう。私は彼女の選択をただ静かに待った。やがて、
「・・・はい」
彼女は頬を紅くして小さく頷いた。
「そうか」
私は彼女を腕の中から解放すると、そのまま彼女の片手を握り締めて彼女を導く様に歩き出す。遠慮がちについて来る彼女からは、相変わらずあの香り。
――困った。この香りがする間は彼女に優しく出来そうもない。
相変わらず私の独占欲を刺激するその香りを嗅ぎながら、私は心の中で呟いたのだった。
仕方ない・・・私の箍を外したその香水を恨むんだな。リザ。


「ねえ、リザ!」
「何? レベッカ」
「あれ、どうだった?」
「あれって?」
「やーね、あれよ! あれ。この前あげたでしょう? “これで男のハートを鷲掴み! 気になるあの人を速攻GET☆愛のフレグランスシリーズ・薔薇の香り”よ!」
「ああ・・・あれ・・・」
「そうそう」
「貰った日にあなたにつけてもらって以来使ってないわ」
「えっ、何で? 気に入らなかった?」
「だってあれ・・・」
「何?」
「ううん・・・何でもない」
「何よう~気になるじゃない!」
「何でもないってば」

(・・・だってあれ・・・効き目あり過ぎよ!!)




END
**************************

この話、当初はマスタングが暴走して、リザたんにいや~んうふふな事をいろいろしながら尋問するとゆーアダルティーな展開でした。慌てて軌道修正をかけて辛うじて健全?にもっていった・・・。
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by netzeth | 2010-10-16 01:44 | Comments(2)