うめ屋


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更新納め。

とうとう今年もあとわずかですね。先ほどささやかながら今年最後の更新をして参りました。どうしても今日UPしたくて。練る時間も無かったのですが(汗)そのまんま年越しな話です。

今年はいろんなことがありました。ブログも試行錯誤をした年でもありました。
いらして下さった皆様、いつも拍手やコメントを下さった方々、ありがとうございました!

来年もマイペースながら書いていくつもりですので、よろしくお願いいたします。

ではでは良いお年を!
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by netzeth | 2010-12-31 20:49 | 日記 | Comments(0)

新たな年の始まりを。

鐘が鳴っている。
カランコロンと打ち鳴らされる鐘の音はイーストシティの夜に響き渡り、冷たく澄んだ静謐な空気を新年を控えた一種独特の浮かれた雰囲気へと変貌させていた。
昔から大晦日の夜に鳴り響くこの鐘のいわれをロイは知らない。東の島国では108回鐘を鳴らすと聞いた事はあるが。108とは何でも人間の煩悩の数らしい。
その島国の風習に倣っているのかは定かではないが、毎年恒例のこの鐘の音がいつの間にか止んでいた。
そうか・・・もう、こんな時間か。
時計は新しい年まで既に10分をきっていた。鐘の音が途絶えた途端今度はドッと盛り上がる人々の声がかすかに聞こえてくる。
何を言っているのかは聞き取れないが、歓声である事は分かる。
そういえば、軍部ではささやかながら新年のパーティが企画されていた。非番の者や手が空いている者が集まっているのだろう。
きっちりと勤務中の者の飲酒は禁じておいたが、あの盛り上がり様では守っているのかは分からない。まあ一年に一度くらいこんな日があっても許されるだろう・・・そうロイが結論付けたところでノックの音がした。
「失礼します」
顔を見せた己の副官にロイ少なからず驚く。部下達はてっきりパーティに参加しているのだろうと思っていたのだが。
「君は行かないのか」
「勤務中ですから」
「別に急ぎの書類がある訳でもなし、構わないんだぞ」
「騒がしいのは苦手ですので。大佐こそ行かれなくてよろしいのですか」
「後で顔だけは出すが・・・今はここでいい」
「そうですか」
そのまま2人無言で己の席に座り仕事に集中する。
静まり返った執務室には書類を手繰る音と、かすかに聞こえるパーティの喧騒のみが響いていた。
静かな年の終わり。そして、始まりだ。
書類をめくる手を休めて顔を上げると、ロイはポツリと言った。
「大晦日に仕事もいいもんだな」
「何故です?」
「君と居られる」
その瞬間一際大きな歓声が聞こえたと同時に執務室の壁掛け時計の短針と長針が綺麗に揃って上を向いた。
・・・年が明けたのだ。
「ご冗談を・・・」
「冗談ではないよ」
ロイは立ち上がるとゆっくりリザへと近付いていく。
「・・・こうして年が明ける瞬間に君と居られるなら、仕事も良いものだ」
リザの元へとたどり着くと、そっとリザの手を取って、
「・・・今年も苦労をかけるだろうが、よろしく頼む」
俯くリザの表情は見えなかったが、握った手が震えたのは分かった。
「私も・・・」
「え?」
「私もそう思います・・・」
ゆっくりと顔を上げたリザはロイを見上げると微笑んだ。その頬は少し紅い。
「新年おめでとうございます、大佐。こちらこそよろしくお願いします」
「・・・おめでとう中尉」
来年もまたこうして、彼女と年を越したいものだ――。その次もその次の次も。
2人一緒ならばどんな事も乗り越えて行けるに違いないから。
唯一無二の女性の手を握り締め、その体温を感じながらロイは新たに始まる年に思いを馳せるのだった。



END
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by netzeth | 2010-12-31 20:26 | Comments(0)

コミケ2010

コミケに行ってきました!仕事が忙しいもこれだけは譲れずと休みをもぎ取り行って参りましたとも。

さて、冬コミは防寒が重要とたくさん着込んで行きました。え~と上が計6枚?モッコモコですよ!おしゃれなんか知りませんよ!全身カイロ人間でした(笑)これだけはりきって着たにも関わらず、今日はそんなに寒くなかったようですが。うめこにはちょうど良かったです。

鋼は西だったので、西に並びました。西に並んだの久々です。待ってる間は相方氏が美味ドーナツを買ってきてくれたので(苺味☆)それに舌鼓を打ってました(ありがとー♪)最初は混んでいたのですが、企業ブースに行く方々と別れると、ずいぶん空きました。多分開場から10分くらいで中に。スゴい、一般参加でこんなに早く入れたの始めてかも~。中も比較的空いてて移動しやすかったです。夏がスゴかっただけに拍子抜けでしたね。

西のエスカレーターを降りた所にいたのは、今年ブレイクした戦場カメラマンの渡辺さんの物真似をしたスタッフさんでした。あの独特の口調風にエスカレーターの注意事項を呼かけていましたが、本物より少し早口気味でした(笑)まあ、本当に渡辺さんほどゆっくり話してたら言い終わる前にみんな通り過ぎちゃうよな(笑)

いつものごとく一路、鋼スペースへ。大量の素敵ご本をGETしてきました!あ~これがうめこのエネルギーです~。幸せです。

アフターは映画を見るために池袋へ移動。映画の前にランチです。パッと目についたイタリアンレストランでパスタを食べたのですが、お値段もお得で美味しかったデス。紅茶もアールグレイの香りが良かった・・・。

映画は劇場版ブ〇ーチです。え~感想としましては・・・ナウシカでした(笑)なんか所々ナウシカっぽかったんです!らん、らんらら、らんらんらん♪の曲が聞こえてくるかと思った(笑)あ、あと期待の兄様シーンが短くて残念でしたね~。ルキアがピンチだといつも現れる兄様が1番面白いのに!(見方違うから)

で、池袋の街を歩いてたら相方氏が迷子になって哲学的に!
「私達は何処から来たんだろう?何処に行くんだろう?」
ゴメン、うめこにも分からない(笑)

さて、そんなこんなでうめこのコミケは終了です。今年はお天気に恵まれまして、快適な楽しいコミケでした。参加された皆様、お疲れ様でございました!
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by netzeth | 2010-12-29 21:49 | 日記 | Comments(0)

痛い。

寒さで装備が雪国の子になっているうめこです、こんばんは。住んでるところは決して雪国ではなかったりする。靴下を二枚履いてみたけどやっぱり寒いや。歩く時足首がキツい・・・。

日曜日に年賀状まとめてやろう!って思ってたら寝てるところを呼び出されて仕事になりました・・・。やばっ元旦って年賀状に入ってるのにまだ出せてないよ!

土曜日の夜から肩が痛いです。凝ってるっていうのとは違う感じ?なんかズキズキ痛いんですよ。高熱が出ると関節が痛くなりますよね、あんな感じの痛みが続いてる感じ。
あんまり痛いので痛み止めを飲んでみたのですが、そんなに効かず。
最近しょっちゅう痛むんです。でも病院行っても異常なしで終わるんですよ。事実いつも2、3日でおさまるんですけど。
今回はまだ痛い。明後日のコミケまでには良くなって欲しい・・・。
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by netzeth | 2010-12-27 22:06 | 日記 | Comments(0)

クリスマスだね。

絶望〇生にクリスマスに、普通の事をすると可哀相がられるっていうネタがあるんですけど、(クリスマスなのに~すなるんて可哀相・・・って)昨日それを実体験した。
「明日は何か予定があるの?」
「あー・・・はい。病院行きます」
「え!病院?」
「はい」
「クリスマスに病院なんて可哀相~~」
以上昨日かわされた会話より(笑)
だって土曜日にしか行けないんだもん!今日行かないと年末休みに病院が入っちゃうんだもん!クリスマスにはなんかクリスマスっぽい事しないとダメらしいよ。うちはもう、何年もケーキもケンタも無いですけど、何か?

遅まきながらツイッターが気になってます。別に呟きたい願望はないんですけど。ケータイのパケットをケチりまくってるうめこが外でなうする事は無いとは思うんですが。ツイノベをやってみたいんですよー。140字ノベルってやつ。楽しそうじゃないですか☆極限まで文字を削ぎ落として書くって腕を試されそうですけど。
でも、アナログ人間なんでいまだに仕組みが分からないんです。
見た事はあるんですけど、見方がよく分からない。どれがツイッター主の発言でどれがフォローなのかぱっと見区別がつかないし、いつされた発言なのか時間の表示も分かりにくいような。

通販第二弾、ブーツが届きました!やった!今回はイメージ通り。可愛いです。前頼んだ物より全然安物なんですが履いても痛くないし、一緒に頼んだクシュクシュレッグウォーマー付きレギンスと合わせると暖かくて可愛い!
で、今日病院に行く時履いて行きました・・・無駄おしゃれ(笑)だって他に出かけるとこないし。
ユニクロ行ってブーツに合わせるジーンズやらスカートやらごっそり買ってしまいましたよ・・・コミケ前だというのに散財ですわ。

アニメの屍鬼を見てます。うめこは原作好きの漫画版は未読。見ててどうしてもいろいろ言いたくなっちゃったので言っちゃう(笑)
尺が足りてないです!どう考えても!アニメ製作サイドさんの方でも苦心なさっているのがわかるんですがね、征志郎の過去とか辰己が沙子に味方する理由とかはしょり過ぎててアニメしか見てない人はよく分からないんじゃないでしょーか?
事実アニメ感想サイトさんを覗いてみると、皆さん説明不足と言ってらしっしゃいますし。でも、感想サイトさんでも、面白い!と言う方が多くて、原作ファンとしては嬉しい限りです。
事実、ほぼ削られずキチンと描かれた律子と徹のエピソードなどは皆さん褒めてるんですよ!原作通りに出来れば面白いんです!他にも静信が屍鬼に寝返った理由なども尺が足りてない気がします。作品の根幹に関わる部分だけに惜しいです。
来週アニメは最終回を迎えますが、最後の静信と沙子の会話だけは削られない事を祈っています。うめこはそのシーンが1番好きなんです・・・。
そして、アニメを見て面白いと思った方はぜひ原作を読んで欲しいです。説明不足だった部分がよく分かると思います。
アニメと同じくスロースターターで、最初は登場人物の多さとゆっくりした展開に投げ出す人も多いかも知れませんが(笑)最後が良いんですから!(そういううめこも文庫版全5巻のうち、最終巻ばっかり読んでますけどね)
あ、こんな事書いてますがアニメはアニメで面白く見てますよー!オープニングが好きです。屍鬼に合わせた歌詞とか。
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by netzeth | 2010-12-25 15:29 | 日記 | Comments(0)

小説v

一ヵ月近く早出だったので、久しぶりにいつもの通勤電車に乗ろうとしたら電車が来なかった。うめこの知らないうちにダイヤ改正があった模様。10分早くなってた。勝手に変えないでよ!遅刻するところだったじゃん!30分に一本のローカル路線なので、一本逃すとヤバいんですよ。あー久しぶりにダッシュしてしまったい。

ガソガソオンラインの鋼の短編、読んできました!やっぱり井上先生の増田組の話は面白い!ハボックが哀れ過ぎて笑わせていただきました。ていうか、ロイがかっこよく書かれ過ぎw井上先生の書かれるロイはモテモテですよね、いつも。ロイを指して、あんな人を恋人に持つ人は幸せね~みたいなセリフがあるんですけど、迷わずリザちゃんの事?って思いましたよ(笑)
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by netzeth | 2010-12-24 23:14 | 日記 | Comments(0)

間に合ったあ・・・。

ぜーはーぜーはー間に合ったあ・・・、クリスマスSSアップしました!ううっ、ぎりぎりイヴに間に合いました。やったよ! うめこは頑張ったよ! やー今回いろいろとぎりぎりだったもんで(笑)次は新年だ! 12月はイベントいっぱいだよね。しかも日にち近いし。

さて、もう今年もあともう少しですね。だというのになーんにもしていないです。年賀状も書いてないし・・・、コミケのカタログチェックもまだ・・・。年賀状はともかく(いいのか)冬コミに行かないと年はこせませんよ(笑)

冬コミ今年はどうなんでしょうね? やっぱり寒いのかな。寒さに弱い生き物なので今から不安です。夏の方がいいなー。とりあえずカイロですね。おそらく当日はカイロ人間になっているかと思われ。でも靴の中敷きに入れるカイロいつも入れてくんだけど、会場に着く前に冷たくなるんですよね、意味ないし(笑)後はヒートテックにもちろんズボンで下にはあったかレギンスで。マフラー、手袋、イヤーマフ。おしゃれなんて知りません! 雪山仕様にして行きますよーw
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by netzeth | 2010-12-23 21:37 | 日記 | Comments(0)

プレゼント

12月に入り年も押し迫って来ると、東方司令部は嵐のような忙しさになる。軍部にも年末進行というものが存在するのだ。あちこちの部署からやれ早くしろと書類の催促は来るし、現場は現場で細かい軽犯罪などが増加し、取り締まる方も一苦労なのである。
そんな忙しい最中、軍人にクリスマス休暇という文字は存在しないと言って良いだろう。理解のある恋人や家族を持った者は良いがそうではない――例えばハボック少尉などはクリスマスは仕事・・・と恋人に切り出して、平手打ちを食らったりするのだ。
東方司令部の司令官であり、現場の実質的な責任者であるロイ・マスタング大佐も例外ではなかった。
せっかくのイヴを自身の執務室にて、書類の処理に追われている。
もっとも彼の場合、仕事に理解のある――むしろありすぎる恋人が存在するのであるが。

「大佐、追加の書類です」
積み上がっていく机の上の書類タワーを見上げて、ロイは内心ため息をついた。
今日はクリスマス・イヴだと言うのに、恋人と甘い夜――ではなく、書類とにらめっことは。分かっていた事だったが、今年こそはと意気込んでいた分、残念に思う気持ちが強い。
何しろ彼女と恋人関係になってから迎える初めてのクリスマスなのだ。これを期待するなという方が無理だ。
本来ならイヴは高級ホテルのレストランでディナーでもし、シャンパンで乾杯。良い雰囲気になった所でそのままとっておいたスイートルームへなだれ込むといった王道デートコースで過ごす予定だったのに。
しかしこの忙しい中、休暇など取れるはずもなく、ましてや己の恋人兼副官であるリザ・ホークアイがそんな事承諾するはずもなく、イヴ当日、ロイはひたすら書類と格闘しているのであった。
せめてプレゼントだけでもと用意したのは良いが、こう仕事が立て込んでいては渡すタイミングさえ無く、気がつけば日を跨ごうかという時間になってしまっていた。

「ふう、もうこんな時間か」
時計を見やって軽く伸びをしたロイに、リザはくすりと笑うと同意した。
「そうですね・・・少し休憩をなさいますか?」
「ああ、今日は朝からずっと働き詰めだったからな。そろそろ休憩をとってもバチは当たらんだろう・・・君に渡したい物もあるし」
「私に・・・ですか?」
不思議そうに首を傾げるリザは、本当に何の事か分かってないようだった。
嫌な予感をロイは覚える。
まさかとは思うが・・・本当に分かってないのだろうか。
「あー中尉? 今日が何の日か知ってるよな?」
「今日ですか? ・・・何かありました? 先日の事件の報告書の提出の締切り日はまだ先ですし・・・、あっ、北との合同演習の参加者リスト作成の締切りでしたね」
「違う!」
やっぱりか・・・。
ロイは内心頭を抱えた。
こういうイベント事に疎いというか無関心なリザの事だ、クリスマスという行事も念頭に無いかもしれないと思っていたが、案の定である。
と、いう事は・・・。
「・・・今日はクリスマス・イヴだ」
「えっ」
「私から君に渡したい物というのは、もちろんクリスマスプレゼントだ」
ロイの一言に、リザのポーカーフェイスがみるみる焦りを帯びた顔に変わる。
やっぱり・・・忘れてたんだな、プレゼント・・・。
プレゼントがないからといって怒るほど子供では無いが、やはり残念に思う気持ちがある事は否めない。
可愛い恋人から貰えるプレゼントを、期待しない方がおかしいというものだ。
すると青ざめた顔していたリザだったが、何を思ったのか急に机の上で何かごそごそとやり始めた。
「中尉・・・?」
「少々お待ち下さい!」
・・・何を待つのか良く分からないまま、様子を見ていると、しばらくして。
「お待たせしました!」
リザは立ち上がると何かを差し出した。
その手には細長い紙切れの様な物が握られている。
「何だね、これは?」
「クリスマスプレゼントです!」
ロイはクリスマスプレゼントだという紙切れを受け取ると、じっくり観察してみた。
いかにも急いで書きましたといわんばかりの文字でこう書かれている。
――アイロン券(注意!1枚につき1回)
「・・・何だね、これは?」
もう一度聞いた。
「ですから、クリスマスプレゼントです。なんとアイロンをかけて貰える券ですよ! 大佐、時々ヨレヨレのシャツを着ているではないですか。ずっと気になっていたんです」
リザは何故か誇らしげな表情で言う。
「・・・これが君の・・・クリスマスプレゼントなのか?」
「ご不満ですか? ・・・10枚セットですよ?」
回数の問題ではない。
「こんな・・・君、肩たたき券みたいな・・・」
「あ、やっぱりオーソドックスに肩たたき券が良かったですか? 大佐ももうお歳ですもんね」
「だれが歳だ! 違う! そうじゃなくて・・・いい! 肩たき券に書き直すな!」
アイロン券をご丁寧に二重線を引き、肩たたき券に訂正しようとするリザをロイは必死に止めた。
リザに悪気はないのは分かっているし、プレゼントを用意してくれようとする心遣いは素直に嬉しいが、リザの多少どころかだいぶずれているプレゼントセンスに頭が痛くなる思いだ。
ドッと精神的に疲れた気がするが、ロイは気を取り直すと机の引き出しから用意していた物を取り出した。
白いブランドロゴをあしらった包装紙に、赤に金色で縁取りされたリボンのかけられた長方形の小箱。
「中尉。私からのプレゼントだ」
開けてみろと促すと、リザは頷いてリボンを解き、丁寧に包装を剥した。すると、ベルベット地の箱が姿を現す。
中から出てきたのは。
「・・・あ」
深いえんじ色をした万年筆だった。
リザはそっと手に取ると右手で握ってみる。
「これ・・・」
「そうだ、私の物とお揃いだよ」
以前、ロイは何かの折りにリザに万年筆を貸した事があった。その時にその万年筆がとても書きやすいとリザが言っていたのを、ロイは覚えていたのだ。
クリスマスプレゼントを選ぶ時最初はアクセサリーにしようかとも思ったが、リザにはこういった実用的な物が良いのではないかと選んだ物だったのだが。
(選んで正解だったようだな・・・)
嬉しそうに万年筆を握って具合を確かめているリザを見て、ロイは満足げに頷いた。
だが、しばらくロイのプレゼントを喜んでいたリザが、突然その笑顔が曇らせたのでロイは慌てた。
「どうした? 気に入らなかったか?」
「いいえっ、そんな事はありません。とても嬉しいです・・・ありがとうございました。・・・そうではなくて・・・こんなに素敵なプレゼントを頂いたのに、私は何も用意していなくて・・・」
「何だ、その事か。気にするな。ほら、アイロン券があるだろう。ありがたく使わせて貰うよ」
紙切れをひらひらと揺らして見せるが、リザの表情は曇ったままだ。
「いえ、やっぱり何か頂いた物に見合う物を・・・」
「・・・気をつかう事ないんだがな。そうだ、君がそんなに言うなら・・・」
ロイは万年筆を包んでいたリボンを手に取ると、リザの手首にくるりと巻き付けて結ぶ。
「リボンをかけて君自身を・・・というのはどうだ?」
リザの手を取ってロイはニヤリと笑うと、途端リザは呆れた顔をする。
「大佐・・・どこのオヤジの発想ですか・・・」
「む、さっきから歳だのオヤジだの失礼だな、君は!」
「事実を述べたまでですよ。第一、それは不可能です」
「・・・なんだ。嫌だという訳か」
少し拗ねた表情を見せるロイにリザは首を振って、
「良いですか、プレゼントというものは相手に喜んで貰うために渡すものです」
「そうだな」
「ですから、大抵は相手の欲しい物、つまり持ってないものをプレゼントします」
「まあ、そうだな」
「ですから、不可能なんです」
「・・・何が言いたいんだ?」
「だって私はもう貴方のモノですから」
だから、貴方にプレゼントなんて出来ないんです。
まるで当然の事を言う様に、サラリと真顔で言うリザに、ロイはもう降参するしかなかった。
・・・まったく、彼女には参る。この言葉があればプレゼントなんていらないな・・・。
それでもまだプレゼントで悩む様子のリザに、結局リザさえそばにいれば良いロイは、ではアイロン券を一生分にでもして貰おうかなと考えるのだった。




END
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鋼の世界にクリスマスはないだろう・・・という突っ込みはナシの方向で。
ネタ提供はアキ様。多謝!
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by netzeth | 2010-12-23 21:02 | Comments(0)

続・ブーツ。

通販で頼んでたブーツ届きました!早速履いてみる・・・ダメでしたort まずはサイズ。小さいのはどうにもならないので大きめのを頼んでみたのですが、やっぱりブカブカ。それは想定済みだったので用意してあった中敷きを入れました。う~ん、入れてもまだ緩い?オマケに他はユルユルなくせに踵の部分だけがが妙に狭くて引っ掛かります。痛い。
そして、形もイメージ通りとはいきませんでした。残念ながら返品です・・・。なんかしょっちゅう通販で失敗している気がする。
「忍たま乱〇朗」でそーいう先生いませんでしたっけ?いつも通販に失敗して変な袴履いてる人・・・名前が思い出せないけど。なんか画数の多い名前だったような。

で、懲りずにまたネット通販で頼んでみましたww今度のところは返品無料だからいいんだい!とほとんど試着感覚ですね(汗)
でも、冷静になって考えてみて、ブーツ履いて行くところがそんなにあるのか?って話なんですが。
・・・無いし。コミケはブーツだと暖かそうですけど、ブーツで乗り切れる徒歩距離じゃないしな。
はい、スニーカー決定。

コミケといえば、カタログ。発売日に買ったくせにまだ読んでない・・。サークルさんチェックしなくちゃだよ!もうすぐ後一週間だよ!
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by netzeth | 2010-12-20 22:51 | 日記 | Comments(0)

拍手お礼ログ 5

 お姫様は夢をみない

「童話に出てくるお姫様は王子様と結婚すると皆めでたしめでたしで終わりますけど・・・おかしいと思いませんか?」
「何だって?」
「ですから、王子様と結婚したら後は全部うまくいく・・・なんておかしいと思うんです」
「・・・で?」
「結婚したらしたで、それ相応の悩みだって出てくるでしょうし、だいたいシンデレラなんて元は普通の娘さんでしょう?それこそ、きっと嫁、姑問題が勃発して・・・」
「ふっ、ふふ、ふあははは!」
「なんです!」
「い、いや・・・君は夢がないなあと思って」
「・・・夢も大切ですが、現実は厳しいんですっ!」
「まあ・・・そうだなあ、じゃあ君はどうしたら納得するんだい?」
「そうですね・・・少なくとも王子様と結婚したら人生のゴールという考え方は気に入りません」
「君らしいな・・・。じゃあこんなのはどうだい?シンデレラは王子様と結婚しました。その後王様になった王子様を補佐し、毎日大変ながらも充実した人生を過ごしましたとさ」
「・・・それなら。まだましかもしれません。あ、でも」
「でも?」
「やはり嫁・姑問題には触れておいた方がよりしっくり来ると思います」
「・・・そこにはこだわるんだな。まあでも、君には縁がない事だけどな」
「何がです?」
「嫁・姑問題。君、マダムと仲良いもんな」
「なっ!どうしてマダムが出て来るんですっ」
「え?だって私の義母な訳だから、やっぱりマダムが姑・・・」
「だからっ、どうして私が大佐の嫁って前提になってるんですか!!」
「え?当然だろ?」
「・・・もう、良いです」


 メガネ属性

サイドテーブルに置いていた眼鏡をかけて、読みかけだった錬金術書に目を落としたところで、玄関の扉が軽くノックされた。
いつもなら良い所で邪魔が入ったと機嫌を悪くするところだが、私は素早く本を置くと立ち上がった。
控え目にノックを3回。これは彼女――ホークアイ中尉の癖だからだ。
扉を開けると案の定、彼女が立っていた。
今日は訪問の予定は無かったはずだが。
嬉しいサプライズに喜んだのも束の間、彼女は今日非番だった私に至急サインが必要な書類を持ってきただけだった。
内心がっくりしながらも私は彼女を部屋に招き入れる。すぐにサインするから座って待っている様に言うと彼女は素直にソファに座った。
――珍しい。
普段の彼女なら玄関で立って待つと主張していただろうに。
彼女らしからぬ様子に戸惑いながらも、私は素早く書類に目を通して、確認をするとサインをする。
その間中、ずっと彼女は私をジッと見ていた。
――落ち着かない。
ちらりと視線を向けると、彼女は慌てて視線を逸らす。ほんのりと顔が紅い。
――可愛いじゃないか。
ポツンと身体の奥に火が灯ったのを自覚する。
――帰したくないな。
サイン済みの書類を渡すと、彼女はすぐに立ち上がって玄関へと向かおうとする。
そんな彼女の腕を掴み、
「今日、泊まっていかないか?」
ダメ元で誘い文句を口にする。
今日はプライベートでの訪問ではない。あくまでも仕事だ。公私のケジメをつけたがる彼女の事だから、てっきりつっぱねられると思っていたが、意外にも彼女はあっさりと頷いた。
――今日はやけに素直だな・・・。
疑問は残ったが、私は彼女を抱き寄せると、かけていた眼鏡を外してからそっと唇に顔を寄せていった。

事を終えて、2人ベッドの上で寄り添っていると、彼女が思い出した様にポツリと言った。
「・・・眼鏡・・・外さなくて良かったのに」
「え」
・・・リザちゃん?


 説得

「君が軍服の下には、味もそっけもない下着を身に着けていると私はずっと知らなかった。何故なら君は、私と夜を共にする時は女性らしいかわいらしいレースの下着をいつも身に着けていたからな。何となく普段から君はあーいうかわいらしいのが好みで、私は時々軍服の下を想像しては悦に入って・・・ウホォン。話を元に戻そう。知ったのは偶然だった。別に軍務中に押し倒した訳ではないからな。いくら私でもそれくらいの分別くらいはある。・・・なんだ、その目は。まあ、いい。そう、あれは致し方ない事であって、決して私がスケベ心を出した訳ではない。断じてない!強調するところがかえって怪しい?そっそんな事はないっ。と、とにかくっ。任務中に君が怪我をした事があったろう?そう、あの時の事だ。太股に傷を負った君の手当てをしたのは何を隠そうこの私だ。何?覚えがないだと?それは当たり前だ。君はその時、意識を失っていたからな。あの時はそばには私しかいなかったし、事は一刻を争った。何しろ君の美しい太ももに傷でも残ってはそれこそ人類の損失――私は致し方なく君の手当てを行なったのだよ。・・・信じたまえ。その時にだ、治療のためにその・・・ズボンを・・・ぬ、脱がせたらな、その・・・必然的に君の下着がね?目に入ってだね。なんだね、その変質者を見る様な目は。心外だ。あれはあくまで緊急的な処置であって、やましい気持ちはこれっぽっちもなかった。・・・本当だ。で、だ。その時に初めて私は君がいつもあの可愛いらしい下着を身に着けている訳ではないと知ったのだよ。まあ、あれはあれでシンプルで何の飾り気もないところが逆にそそるというか・・・素っ気無い中にも妙に色気があって良いのだかね?むしろたまには新鮮で良い・・・まあ、いい。そうではなくてだな・・・何が言いたいのかと言うと、君があの可愛いらしい下着を身に着けているのは私と過ごす時のためなのだろう?つまりだっ。私に可愛い下着を見せたい見て貰いたいからと理解して良い。言い換えるなら、私を喜ばせるために可愛い下着を身に着けると言う事だ。ならば、だ。ここは一つ私の意見を取り入れてくれても良いんじゃないかと思ってね。いや、むしろ取り入れるべきだ。それが2人の関係をより良い方向へと導く第一歩となるだろうし、お互いをより理解し合えるはずだ。さあ!リザ。遠慮する事ない。この下着を身に着けて、私に見せておくれ!!」
「・・・・・」
私は大佐がキラキラした瞳で持ってきたもう、布なのかヒモなのか良く分からない代物を見やって深い深いため息をついたのだった。




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by netzeth | 2010-12-17 21:11 | Comments(0)