うめ屋


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近況?

ほとんど書き終わっていた日記を消してしまって、ちょっとへこんでます、うめこです。こんばんは。仕方ないので内容を思い出しながら書いてみます。

えーGと戦ったり、かき氷食べてお腹壊したりしてました。
家のどこかにいるのなら放っておくのですが、自分の部屋で発見したので、必死に戦いました。逃がしたら安眠できないのでそりゃもう必死です。とりあえず部屋から出て行って欲しいと思います。

すごく眠いのはあれですかね、夏が終わったから冬眠しなさいというお達しなんでしょうか。暑いくらいがちょうどいいそんな寒がりです。

昨夜突如攻め攻めドS黒タングが書きたくなってSSUPしてみました。思ったより黒くならなかった気がする・・・サイトではこれが限界でしょうかw 良いよねドS黒タング!と言ってみる。リザたんをじわりじわり追い詰めて言葉責めとかしちゃって・・・で、ねちねちしつこい感じでw

結論。たいした事書いてなかったや(笑)



拍手いつもありがとうございます!
続きより拍手コメント(8/31分)のお返事です☆
お心当たりの方はどうぞ~。

続き
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by netzeth | 2011-08-31 21:47 | 日記 | Comments(0)

嘘つき

「嘘つき」
その言葉を聞いた当初、リザは何を言われたのか理解出来なかった。
しばし呆然とした頭で、発せられた言葉の意味を吟味する。しかし、一瞬の驚きが去った後、ゆるゆると沸き上がってきたのはあまりにも突然にぶつけられた理不尽な言葉に対する反発心だった。
「何をおっしゃられるかと思えば・・・人をいきなり嘘つき呼ばわりするなんて穏やかではありませんね」
「何、嘘つきに嘘つきと言ったまでの事だよ」
問題の発言をした当の本人はちっとも悪びれない様子で、相変わらず唇の端をつりあげて、今のリザにとっては小憎らしいといえる笑みを浮かべている。
「生憎とその様な事を言われる覚えはありませんが。・・・裏表の無い性格だと自負しておりますもので」
ねめつけながら反論してやると、彼はあからさまにおやっという顔を作ってみせた。そんな白々しい仕草もいちいちリザの癇に触る――リザはロイの言動に自分が苛立っている事を自覚せねばならなかった。
「おやおや・・・我が副官ともあろう者が覚えが無いだって? 君、ボケるのはまだ早すぎないか。・・・それとも判っていてとぼけているのか?・・・やっぱり君は嘘つきだ」
「准将。いい加減にして下さい。それ以上おっしゃるなら私も本気で――」
「――二人きりの時リザって呼ぶのよ」
リザは目を見開いた。
「ああ、違うな。嘘はこの後だ・・・嘘よ、か」
「何故それを・・・」
「知っているのかって? 聞こえていたからに決まっているだろう?」
あの時はそれどころではなくて、深くは追求しなかったがね。そう言葉を付け足すロイの瞳は笑ってはいなかった。
リザの脳裏にあの約束の日の出来事がまざまざと蘇ってくる。マース・ヒューズの仇であったエンヴィーとロイが戦った時の記憶。今思い出してもリザは心臓を鷲掴みにされたような息苦しさを感じる。怒りに我を忘れたロイを止めた時の事、そして、撃ちたければ撃てば良いと言われた時のあの心細い気持ち・・・。決して忘れてはいけない出来事であったが、正直今はまだ思い出すのでさえ辛い記憶だ。
リザでさえそうなのだから、ロイにとってもあれは苦い記憶に違いない。けれど、その時の事を今現在思い起こしているのだとしたら、ロイにとってそれはようやく己の中で過去として消化できるようになったのだという事なのだろうか。それ自体は喜ぶべきことだろう。いつまでも過去の過ちに捕らわれていて前には進めない。しかし、ロイが思い出している記憶というのがあの時リザが吐いた嘘についての事柄であるのなら話は別だ。
何故今頃になって・・・とリザは知らず知らずのうちに己の唇を噛みしめた。
「・・・私が聞きたいのはね、君が何故嘘を吐いたのかと言う事だよ。・・・私が君と二人きりの時君を名前で呼ぶという事が嘘だとね。なあ、リザ?」
ロイと二人きりの執務室がこんなにも居心地が悪いと思ったのは初めてだった。
椅子から立ち上がるとロイはゆっくりとリザの後ろに立った。そして、ロイの腕がするりと伸びてリザの首に巻き付く。その一連の動作からリザは逃れることは出来なかった。
「・・・君は嘘つきだ」
「・・・あの時エンヴィーにわざわざ我々の事を明かしてやる事に意味はありませんでした」
「ああ、そうだな。だが、わざわざ嘘を吐いてまで否定する意味もどこにあった? それも滅びゆく者にだ」
「それは・・・」
吐息が近い。
わざとのように声を低くしたロイはリザの耳に直接囁きかけてくる。リザがその声に弱いと知った上で。
「リザ。私は怒っているんだよ。君はいつだって嘘ばかりつく」
ぺろりとロイの舌がリザの耳朶を舐めた。
「ひゃっ」
リザは思わず悲鳴を上げる。
反射的に体をねじろうとして、しかしがっちりとその見た目に反して鍛えられたロイの腕でリザはホールドされていた。
「は、離して・・・くださ・・」
「そろそろ本当の事を言ったらどうなんだ? 私を愛してるって。・・・本当はこうされるのが嬉しいって」
「そ、そんな事・・・」
「ほら、また嘘だ」
もう、君の嘘は聞き飽きた。
ロイの腕がリザのアンダーシャツの中に入り込む。
意図を持って動き回る掌にリザの思考はかき乱された。
ロイの手を必死に拒もうとリザの手がロイの腕を掴む。しかしその抵抗は弱々しいものに過ぎない。
本気で逃げようと思えば逃げられる。
本気で拒絶すれば解放してくれる。
けれど、こうなるといつだってリザの体は動かなくなる。ロイに抱きしめられると力が抜けてしまう。
自分の身体は嘘をつけない。
ロイに抱きしめられる度に、リザはその事を嫌というほど思い知らされていた。
だから、自分が嘘をつくのは最後の抵抗なのだ。
「嘘ばかりつく口は塞いでしまおう」
そして、その唇を柔らかく奪われれば、もう、リザには抵抗する手段はない。
後はともに堕ちていくだけ。

やがて、執務室に熱い吐息が満ちる頃には、もう互いの事しか見えなかった。




END
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嘘は嘘というお話。
マスタングにあの発言が聞こえていた訳はないので、(物理的に)これはある意味もし聞こえてたら・・・?というパラレルです。地獄耳黒タングという事で。
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by netzeth | 2011-08-31 01:36 | Comments(0)

お昼寝

今日は湿気がなくてとても涼しい過ごしやすい一日でした。
こんな日はSSを書くか~そろそろスパークの原稿も♪って朝から張り切っていたにも関わらず昼寝。ああああ私のバカー!!休みの日に昼寝すると最近損した気分になる。・・・だって涼しくてタオルケットにくるまっているのが最高に気持ち良かったんだよ・・・。眠気に逆らえなかったんだ。昨日、相方氏とやる気ってどこかに落ちてないもんかね~なんて話していたんですけど、まさしくw

こんな都市伝説ありますよね。友達と部屋でお泊り→友達がやたらに自分を外に連れ出そうとする→外に出て・・・友達曰くあんたの部屋のベッドの下に斧を持った男が!みたいな。
んで。こんなネタ。

レベッカさんリザたんのお部屋にお泊り。
「リザ・・・ちょっといい?」
「え?」
2人で外へ。
「実は・・・あんたの部屋のベッドの下に・・・」
「斧を持った男でもいた?もう、脅かさないで。そんな都市伝説みたいな話・・・」
「ううん。斧を持った男じゃないんだけど」
「だけど?」
「・・・マスタング大佐が・・・」
「・・・・・・・・」

ある意味斧を持った男より性質が悪い。多分本人はボディガードのつもり。
目の合ったレベッカさんにシーシーという必死のジェスチャーをしてました。

こんなネタばっかり思いつきます。私本当にロイ好きなんだろーかw

 
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by netzeth | 2011-08-28 20:54 | 日記 | Comments(0)

毎度ここのタイトルに悩む

こんばんは~。雨降ってもう真夏の暑さもさよならかしら~な毎日ですね。

完全版5巻はイズミさんが表紙ですね。凛々しいお姿だ・・・。ところで、イズミさんといえばかつて本気で増田と姉弟なんじゃないかと思ってましたねー。だってあまりにお顔が似てたからwロイを女性にしたらあんな感じ?みたいな。ロイに兄弟がいるとしたら絶対に姉だ!ってイメージがありまして。あの一見フェミニストな女あしらいのうまさは女兄弟でもいないと身につかない気がして。実際はマダムやマダムのお店の女の子たちにもまれていたようですが(笑)とにかく、イズミが姉で女には優しくあれ!みたいな教育受けてたら良いな~とか、常に姉に虐げられて女に幻想もっていいないとかwいろいろな妄想が膨らみましたね。もし、イズミが姉だったら、人柱―ズ身内率ハンパねーな!って感じでしたが。別に姉じゃなくても、みんな顔見知りだしw

あ、それからうめこが考えていた鋼設定で、イシュ戦のきっかけになったイシュ戦反対してたのに、エンヴィーに化けられて子供を撃ち殺した事になってしまった軍の将校。絶対ロイの親だと思ってた!時系列的におかしいので成り立たないのですが、この将校がロイの親だとするとロイが軍人になったことの説得力のあるエピソードになるなあと思って。エンヴィーをより憎悪する理由にもなったろうし。それというのも、ロイが軍人になった動機は原作では語られていないんですよね~。なぜ増田があれだけ国のために尽くそうと軍人を志したのか具体的な理由が無いんですよー。イシュ戦きっかけ将校=ロイ親はその強力な理由になっただろうなと思ったり。まあ、そういう語られない隙間を創作で埋めるのも楽しいかもしれないですけどね。でも、できる事なら牛先生自身に描いて欲しかったなあ・・・。どうですかね? ロイ・マスタング物語でも。一つ。


拍手いつもありがとうございます!
拍手お礼文更新いたしました~。今回はまとまりがないものになってしまった気がしますw
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by netzeth | 2011-08-25 22:23 | 日記 | Comments(0)

拍手お礼ログ 13

 出来心

退屈なデスクワークのほんの合間。書き損じてしまった書類を丸めて捨てようとして。
しかしロイは伸ばした手を止めて考える事しばし、くるりとその書類をひっくり返すと、その裏紙にとペンを走らせた。
そしてペンを止めると、ロイは自ら書いた文字に目を落とす。
「・・・うん。良いんじゃないか? うん、うん、なかなかしっくりくるじゃないか」
なんて、自画自賛。満足気に頷いたりして。
「何がですか?」
「うん? それはだな、私の未来の・・って、中尉!?」
慌ててロイは手元のその落書きを両手で隠す。そんなロイの様子にリザは不審の目を向けた。
「また、どうせろくでもない事をなさっていたんでしょう。何を隠されたんですか?」
「な、何でもない!何でもないぞっ」
否定すればする程、怪しく見えてしまうのは日頃の行い故か。
リザはロイを真正面から睨みつけると、
「見せて下さい」
「だ、ダメだ!」
「見せて下さい!」
「だから、無理だ!」
「み・せ・な・さ・い」
「あっ!」
鷹の目の迫力に一瞬呑まれたロイの隙をついて。リザはロイの手からその紙を奪い取った。
「ち、違うんだ。中尉。これはほんの出来心で・・・」
はたして。その紙にはロイの筆跡でこう書かれていた。
リザ・マスタングと。

その後、すぐに顔を真っ赤に染めたリザが仕事中に何をしているんですか! とロイを叱り付けたが、いまいち迫力にかけたという。


酔っ払いの戯言

私と彼――2人きりで飲む。特に機会が多い訳ではないが、まったく無いという訳ではないそんな酒の席での事。
私と一緒だと酒が進むと言い出し、案外酒に強いはずの彼が酔っ払って潰れるのはいつもの事で。
今日も彼は行きつけのバーのカウンターに突っ伏している。
放っていく訳にもいかなくて、私はマスターに冷たい水を頼むと大佐に差し出した。
「大佐、水です。飲めますか?」
「う~ん……」
肩を揺すってみるが、相変わらず彼は突っ伏した姿勢のままで。あーとかうーとか意味を成さない言葉を発している。
「・・・大佐?」
「う~ん、結婚してくれ・・・リザ・・・」
彼の口からこぼれた言葉に私は一瞬胸が締め付けられる思いがした。
それは私と2人きりの時、彼が酔っ払って潰れると必ず言う戯言。それはきっと大佐自身も知らない戯言。
私はいつもその戯言を聞かないふりをしている。私はそんな言葉は聞いていない――と。そうでもしなければ、私は彼の側に――彼の副官ではいられないから。
けれど。
私はそれをいつまで酔っ払いの戯言だと片付けられるのか。・・・実を言えば自信がない。本当はいつだってそれを本気だと勘違いしたい自分がいるのだから。
「ほら、大佐。帰りますよ」
そして、私は今日も素知らぬふりをする。


臆病者のプロポーズ

彼女と2人きりで飲む。珍しい事だが、まったく無いという訳ではないそんな酒の席での事。
彼女がいると私は油断――というか安心してしまうのだろう。いつも必ず彼女より先に酔い潰れてしまう。
すると優しい彼女はかいがいしく私の介抱をしてくれる。
実を言えばそんな風に私は彼女に世話を焼かれたいのかもしれないな。
「大佐、水です。飲めますか?」
「う~ん……」
優しく肩を揺する彼女は心配そうに眉を寄せている。突っ伏した姿勢のままそんな彼女の顔をちらりと横目で盗み見て。
・・・可愛いな。
なんて酔いの回った頭で私は呑気に思った。いつだって私を心配してくれて、いつだって私の世話を焼いてくれる・・・可愛い可愛い彼女。
そんな彼女を見ていると、私は我慢出来なくなる――許されない事だと判っていても、どうして口にしたくなってしまうのだ。
「・・・大佐?」
「う~ん、結婚してくれ・・・リザ・・・」
酔った勢いを装ってしか言えないプロポーズ。それを彼女はいつもどう思っているのか・・・怖くて問詰めた事はないが。
彼女自身、その事について言及した事は今までに1度もなかった。・・・きっと、ただの酔っ払いの戯言だと思っているのだろう。
――実は私は酔ってなどいなくて、このプロポーズはいつも本気なんだと伝えたら――彼女はどんな顔をするだろか。
・・・言える訳はない――今は。
「ほら、大佐。帰りますよ」
だから私は今日も繰り返すのだ――酔った勢いでしか言えない臆病者のプロポーズを。





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by netzeth | 2011-08-25 21:02 | Comments(0)

いろいろと。

こんばんはー。寒いと思って長袖着て行ったら職場は冷房効いてない&閉め切りで暑かった罠。
でも外を歩くには長袖と上着でちょうど良いんだよなー。ま、明日から暑さが戻るらしいので、また当分半そで生活かな。


ロイアイネタを思いついたはいいけど、文章にするより絶対に絵にした方が伝わる!ってネタだと、何故自分は絵が描けないんだー(ギリギリ)ってなりますw ま、逆の場合もあるから良いんですが。ちなみに思いついたネタというのは、リザたんが酔っぱらって小さい頃の癖を出しちゃうというもの。

「・・・おい、中尉は何してるんだ?」
「自分のものに名前を書いているみたいですよ。懐かしいですねー。子供の頃は必ず自分の持ち物に名前を書きましたよね」
「小学生かよ・・・で。あれは止めなくて良いのか?」
「良いんじゃねーの。本人嬉しそうだし」

きゅぽんっとマジックのフタを取って・・・マスタングの額にでっかくリザ・ホークアイと書くリザたんと嬉しそうなマスタング。

というネタでしたー。お粗末。


通販、ぼちぼち届いているようで。
到着のご報告やご感想を下さった皆様ありがとうございました!ありがたく拝見しております!


拍手ありがとうございます!
10連投などたくさん押して頂いてびっくりです。ありがたや~励みになりますv
以下続きより、拍手コメント(8/22分)のお返事です。
お心当たりの方はどうぞ♪

続き
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by netzeth | 2011-08-22 23:56 | 日記 | Comments(0)

寒っ。

すでに涼しいではなく、寒いうめこですこんにちは。
なんだかんだ言ってノー靴下で過ごせる時期が一番だと思う。それでもかき氷食べてたりするwいちごミルク美味い・・・。

コミケ終わって、ちょっとだらだらしてしまいました。いけませんねー。良く考えればもうスパークの原稿やっていないといけないんですけどね。それから、イベント。スパークの後がちょっと間が空いてしまうなあ。多分スパーク後は春コミになるので。本作るの好きなので禁断症状が出そうw

気合を入れてSSを更新してみました。気が付けば前の更新から間が空いてしまいましたね。もう少しコンスタントに作品が書ける早筆さんになりたいなあ。毎日一本とかできたらマジネ甲だよなあ。

今日の夜はトマトソースパスタにする予定なのですが、すでに作るのが面倒になってきましたwだらだらから抜け出せない! ご飯食べてる暇があったら小説書いてたいなーと思う今日この頃。
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by netzeth | 2011-08-21 15:52 | 日記 | Comments(0)

Memories

それを彼女が最も大切にしている母親の写真と共にソナタを奏でるオルゴールの小物入れから見つけた時、私は息苦しいほどの愛しさに胸を締め付けられた。


「どうぞ・・・ちらかってますが」
彼女の部屋は彼女自身の申告通り雑然としていた。最も、それでも私の部屋とは比べようもなく片づいてはいたと思う。それに、今現在雑然としているのは無理も無い事だった。何しろ現在進行形で引っ越しの最中であるのだから。
「今日中に荷造りを終えなければならないんです」
眉を寄せた困り顔でそう、遠慮がちに切り出した彼女。詳しく話を聞けば、今日中に全ての荷造りを終えて、イーストシティに送る手配をしなければ、向こうの部屋の入居に間に合わない・・・との事だった。
再び東方司令部での勤務の辞令が降りて、まだわずか。私と共に赴く部下達がその用意にてんてこまいだったのは知ってはいたが、ほんの数日前まで入院していた彼女も例外では無かったらしい。
元来有能な彼女の事だ、すぐに東方での新しい住居を確保したまでは良かったが、軍務上の手続きなどに時間を取られ、私物など、プライベートでの荷造りはさっぱり手をつけられていなかった・・・らしい。
中央には手伝いを頼める様な友人・知人もおらず、まして、「約束の日」の傷跡が未だ残る中央はいまだ混乱の中で。なかなか専門の業者も捕まらず、かといって期限は刻一刻と迫り――そうして彼女は私を頼ってきたのだ。
「・・・お手伝いをお願いしてはいけないでしょうか?」
今まで彼女がこういった事で私を頼って来たことなど無かった。どういう心境の変化か、それともそれだけせっぱ詰まっていたのか。彼女の真意は見えなかったが、珍しく彼女に頼られて悪い気がしなかった私は、一も二もなく彼女の頼みを引き受けたのだった。

「そちらの本棚をお願いできますか」
彼女が指し示したのは小じんまりとした部屋には似つかわしくない、大きく立派な本棚だ。
そこには錬金術の専門書といった分厚い本が並んでいる。これは全て彼女の亡き父――私の師匠の蔵書だったものだ。師匠が亡くなった時、その蔵書のほとんどは彼女から私にと譲られたが、私自身すでに所有していた本や、必要の無いものの一部を処分せずにこうして残して置いたのだ。彼女がこの錬金術書を読むのかは判らないが、彼女にとってこの本はおそらく父親の形見のようなものなのだろう。一部でも良いから手元に残して置きたかった・・・その気持ちは理解できた。
「判った」
私は本達を箱へと詰める作業に没頭した。リザの手元に残してある本はかつて私も読んで勉強した事のある本ばかりで、そのタイトルを懐かしく見返しているとなかなか作業ははかどらなかった。
こんな事ではせっかくの助っ人の意味が無い。私は自分を叱咤しつつなるべく無心に手を動かした。
本の埃を払っては箱に詰める。そんな単純作業を繰り返すうちに、本棚はあっと言う間に空になっていく。
私は立ち上がると、一番上の段へと手を伸ばした。
「おっと」
私は本を取り出そうとして、本の手前に置いてあった小箱を落としてまった。幸いもう片方の手でキャッチし、床に落とす事は無かったが。
「・・・ソナタか?」
手で受け止めた拍子にわずかに開いた箱から漏れだした澄んだ音に、私は引きつけられた。
どうやらこの小箱はオルゴールのようだ。
私は思わずその箱の蓋をそっと持ち上げていた。
途端に流れ出す、音楽。オルゴールの金属的な音はその本棚に仕舞われていた本達と相まって、私をノスタルジックな気分にさせた。
だから、私がそれを見つけてしまったのは、ほんの偶然であり、決して私は彼女のプライベートを覗こうとしたわけでは無かったのだ。
「写真・・・?」
小箱の中には一枚の写真が入っていた。セピア色の古びた写真。写っていたのは一人の女性だった。
一見して高級そうな服に身を包み、優しく微笑んでいる若い女性。私は最初それが彼女だと思った。あまりに彼女にそっくりであったから。ところが。よく見てみると、顔立ちはわずかに違うし、髪型も違う。そして纏う雰囲気も異なるものだった。私はこの女性・・・正確にはこの写真に見覚えがあった。
――リザの母親だ。
幼いリザが大切にしていた母親の写真。一度、飾らないのかと聞いたら、父親に気を使って、寂しそうに首を振ったその写真。あまり母親の写真を持っていないらしく、それが貴重な一枚である事をリザは私に話してくれていた。
・・・つまり、この小箱はリザの大事な物を仕舞っておく箱で。
私は慌てた。
女性の私物を勝手に見るなんて例え不可抗力でも紳士のする事ではない。私は写真を小箱に戻そうとして。写真の他にもう一つそのオルゴール箱に入っていた物に気付いてしまった。
それは小さな小さな紙切れだった。なんの変哲もない紙片。しかし、私はその紙片に強烈なデジャブを感じて、思わずそれを手に取った。
――間違いない。
間近で見て私は確信する。そこに書かれていた文字は紛れもなく自分の筆跡。そして、当時の自分の連絡先・・・。
「大佐?」
突然後ろからかけられた声に私は飛び上がらんばかりに驚いた。振り返ると、リザが不思議そうな顔をして私を眺めている。
「手が止まっているようですが・・・何かありまし・・・た・・!?」
その瞬間、流れるソナタの音楽で全てを悟ったらしいリザはものすごい早さで私の手からその紙片を奪い取った。その顔は熟れたりんごの様に耳まで真っ赤だ。
「な、な、なにを勝手にヒトの物を見ているんですか!!」
「・・・仕方ないじゃないか。見つけてしまったんだから」
「そーいう問題じゃありません!」
更に怒りの声を上げるリザだったが、何しろ顔が赤いのであまり迫力は無く、むしろ可愛い。
彼女はまるで恥ずかしい秘密を見られてしまったかの様な顔をしている。
――事実そうなのだろう。
「・・・まだこんなもの持っていたんだな」
これはかつて私が彼女に渡したものだ。まだ駆け出しのぺーぺーの軍人だった私の精一杯の気持ちを込めたこの小さなメモ書き。
何か彼女にしてやりたくて、でも、その時の自分にはそんな力もなくて。それでも、と思って渡したその紙片。結局その後彼女は一度もそのメモ書きを使うことは無く、そして秘かに連絡を待っていた私を落胆させたのだが。すでに処分されていてしかるべきそれがまだ彼女の手にある訳を私は理解できなくて。言外に何故? という疑問を含ませて彼女に話しかける。
顔を赤くしたまま彼女はちらりと私の顔を伺って、おもむろに口を開いた。
「・・・こんなものじゃありません。私にとって、これはお守りでした」
手の平の中のその紙片を彼女はきゅっと握りしめた。
「私にこれを使う事はとても出来なかったのですけれど、それでも、貴方からいただいたこのメモはいつだって私を安心させてくれました・・・貴方のお気持ちが・・・嬉しかったんです」
「・・・私は使って欲しかったんだけどな」
残念そうに呟けば、昔の事ですよ、と彼女は微笑んで見せた。
まあ、良いだろう。
時を経て、再び彼女と私は共にある。それはこれからも変わらない。
そして、あの時私を頼る事を良しとしなかった彼女が、今はこうして頼ってくれいてる。・・・頼りになるか判らない引っ越しの手伝いだが。
少しづつではあるが、確実に彼女との関係は変わっているのだ。
変わらないものと変わっていくもの。
流れるソナタが心地よくて、私はとりあえず彼女を抱きしめることにする。腕の中で彼女が抗議の声を上げていたが、私は聞かないふりをしたのだった。




END
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ロイが渡したあのメモは絶対リザたん大事にとってあると思う。
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by netzeth | 2011-08-21 15:15 | Comments(0)

夢。

【通販連絡事項】 8/18の22:00までに頂いたメールには全て確認メールを返信済みです。メールが届いていない方はご連絡下さい。


雷が鳴ってる~と思ったら花火でした。地元は夏には頻繁に花火が上がる土地柄です。駅で電車を待っていたのですが、花火が良く見えました。たまに見ると綺麗ですね。

パソコンをやっていると肩に違和感があります・・・って書くとどこの甲子園投手だよっ、って感じですね(笑)痛くて長時間できない。そんなっ、パソコン以外何をしろと!?というくらいネット中毒者なんですけどね自分。


以下小ネタ?

「こんばんわ~ごひいきの魚屋です」
「・・・・・」
後日。
「こんにちは~ごひいきのパン屋です」
「・・・・・・・」
また後日。
「おはようございます~ごひいきの・・・・」
「いい加減にして下さい!!」

「はあ・・・」
「どうしたのよ、リザ?・・・男の悩み?」
「・・・ええ。絶対にあの人、電話で名乗らないのよ・・・」
「はあ?」
「まったく・・・冗談のセンスが無いんだから・・・」

というロイアイネタな夢を見ました。
リザたんが「あの人絶対に電話で名乗らないの・・・」とため息ついてる夢(笑)
んーーもしや、どこかでこんなネタを見て記憶が夢だったと思いこんでいるのかもしれん。・・・そしたらすいません(汗)
大佐が冗談のセンスが無いのは公式?らしいのでwリザたんはそんな増田の冗談に振り回されていると良い。リザたんの「まったくもう・・・」には愛がこもっていると思ふ。
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by netzeth | 2011-08-18 22:30 | 日記 | Comments(0)

筋肉痛・・・。

【通販連絡事項】 8/15の22:00までに頂いたメールには全て確認メールを返信済みです。メールが届いていない方はご連絡下さい。


よーやく夏コミのダメージが抜けてきました・・・。そして搬出の段ボール持ちでなった筋肉痛も治ってきた・・・。筋肉痛って歳をとればとるほど遅くくるっていいますよねー。一応夏コミ翌日に筋肉痛になったので、まだ大丈夫!っと自分を励ましてますw

WEB拍手の解析画面に出る、密林の広告がうめこのツボをいちいちついてきて困る(笑)豆助にサモンって!モフモフ柴ワンコに真っ白ふわふわサモエド!強力すぎるだろー。自分七代目の豆助が超好みなんです。あんな子がうちにいたら・・・毎日もふれたら・・・と妄想するだけでハアハアハア・・・ww サモエドも大好きです。そもそも白くてふあふあしたものに弱いんです。ピレニーとかもたまらん。ジッペイ(日テレの朝番組のサモエド)だって毎日チェックだぜ! あそこの密林の広告私個人を狙ってるとしか思えないんですけど・・・。他にも可愛い素材集とかさー、官能用語辞典とかさ(笑)どうして自分の志向が判るの!? ・・・今日も密林の罠にハマってます・・・。 

そういえば、完全版5巻の表紙はイズミさんとか。人柱なので表紙に食い込んできましたねwまた裏にシグさんとかいるんだろーか。今月は一巻だけかな?発売するの。


拍手いつもありがとうございます~☆
以下続きから拍手コメント(8/14分)のお返事です。

続き
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by netzeth | 2011-08-15 23:38 | 日記 | Comments(0)