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良いお年を

今年も残すところ後数時間になりましたね。蕎麦食べながら紅白を見るという正しい大晦日の過ごし方をしています、うめこです、こんばんは。

今年はオフ活動を始めるという、私の同人人生においては大きな出来事があった年でございました。すっかり本を作る楽しさに目覚めてあれよあれよという間に今度のインテの新刊で8冊目。……我ながらよく出したなあ。サイトの方もSS、ずいぶん増えたのではないでしょーか。来年もまだまだロイアイで頑張っていきたいものです。

今年一年間当サイトにお越し下さいまして、本当にありがとうございました。
皆様良いお年をお迎え下さいませ!

大晦日の拍手ありがとうございまーす(^^)
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by netzeth | 2011-12-31 19:56 | 日記 | Comments(0)

年の瀬

コミケ一日目にご参加された皆様お疲れ様でした~。そして、明日はいよいよロイアイの本番日ですね!不参加なうめこは指をくわえておりますw 年明けのインテでリベンジするつもりですが☆

ようやっと年賀状を出しました。はたして元日に着くかどうかは疑問ですけど。それでも自分にしては早く出した方だと思うよ……。あ、新刊ももう届きました。早速カバーをまきまき。楽しいけど時間かかるです。

大晦日SSを更新いたしました。なんか変な感じの話ですがw大晦日とか新年っぽい話にしようと思ったのに何故かこんなことに。これで今年のSSは更新納めかな。


拍手ありがとうございますね~(^^)
年も押し迫っておりますが、見に来て頂いてありがとうございます!
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by netzeth | 2011-12-29 23:35 | 日記 | Comments(0)

DRAGON

「中尉……折り入って相談なのだが」
「……なんですか?」
大佐が改まって真剣な顔をするので。私は書類の確認作業を一時中断して顔を上げ、彼の方へと顔を向けた。
忙しさも極まれり……な12月30日。軍部は年中無休が基本なので、御用納めなどもちろん無い。世は既に年の瀬を迎えて、迫るニューイヤーに向けての祝賀ムードが高まっているが、私達――大佐と私は相も変らずの仕事であった。
「……大晦日に女性の家を訪ねる時には……何を持っていくのが良いだろうか?」
真面目に仕事に励んでいたかと思いきや、そんな事に気を取られていたのか。
彼の口から出た言葉に私はついついムッとしてしまう。
大佐と私は明日、半休を貰えた。お互い、今年は新年を家でゆっくり迎えられるはずであったのだが、早速彼は女性との約束を取り付けたらしい。普段からデートの約束が引きも切らない彼であるから当然といえば当然かもしれなかったが、私は少々面白くなかった。
そりゃあ、私と大佐は別に特別な関係では無いけれど。でも、他の女に会いに行く相談を私にするなんて少し…いやだいぶデリカシーに欠けると思う。
……ヒトの気も知らないで。
だから、その時の私はとっても意地悪な気分だったのだ。気持ちがささくれ立ってカサカサ。乾燥注意報。
――大佐が思いの外真剣だったのも、それに拍車をかけていた。だって、そんな大晦日なんて日に会いにいく女性なんて、それこそ特別だって言っているようなものじゃない? いつも、デートは遊び。本気じゃ無いって豪語しているくせに。
「やはり……新年を祝うシャンパンなどは外せないと思うのだが……」
そして意地悪女の今日の私は、とある事を思いついたのである。にっこりと笑顔をみせて私は彼に言ってやった。
「いいえ、大佐。もっと良いものがありますよ」
「良いもの?」
「はい。……ずばり、下着です」
「し、下着!?」
大佐は驚いた様に私を見た。そりゃあ、そうだろう。大晦日に下着って彼にとっては意味不明なはずだ。私は大真面目な顔で頷いてやる。
「……中尉…それはどういう……」
「昔から東の国では新年は新しい下着で迎えるという風習があるそうです。新たな年を真新しい物で迎えて気分も一新という事ですね。それが昨今、このアメストリスでも女性達の間で流行っているのです。……ですから、大晦日に女性宅を訪れるならば、下着です。これしかありません」
「そうだったのか……」
彼は知らなかった……と呟きながら何度も頷いているが。
……大嘘である。
昔ファルマン准尉から聞いた東の島国の話をテキトーに脚色してでっち上げてみたのだけども。あの大佐が信じているようだから、我ながらうまい嘘だったかしら。
もちろん、恋人ほどのまだ親密でない女性にいきなり下着なんて贈ったらどうなるか……予想できない私ではない。その女性が大佐の事をどう思っているかにもよるだろうけど、大晦日にいきなり下着を貰ったら大抵の女性ならば引くだろう。
私は更に続ける。
「しかも、来年のエトというものが入ったものが縁起が良いとされているらしいですよ」
「エト?……それはなんだね?」
「なんでも東の国では毎年決まった動物がその年の象徴のようなものになるそうです。それをエト……と呼ぶとか」
「なるほど……で、具体的にはそれはどんな動物なんだ?」
「私の知っているところですと……竜と聞きました」
「竜……それはドラゴン…ということか?」
「はい。ドラゴンです」
……ドラゴンの絵が入った下着って。
自分で言っておきながら、私は自分で突っ込んでしまった。正直そのドラゴンパンツをプレゼントされる女性がちょっと可哀想になってしまうほどに。けれど、大佐は私の大ボラにちっとも気づかず、しきりにドラゴンか……売っているだろうか……などと真剣な顔で思案している。……これは本当にドラゴンパンツを買って女性にプレゼントしていまいそうである。
そんな大佐を見ていると、私はだんだん空しくなってきた。こんな嘘をついて彼が女性にフられればいいなんて思って。自分はなんて嫌な人間なんだろうと。
「あの……大佐……」
私は思いきって彼に告げようとした。……下着うんぬんは嘘で、ちょっとからかっただけなんです、と。けれども。
「なあ、中尉。……君だったらその…エトの入った下着をプレゼントされたら嬉しいか?」
大佐の真摯な瞳が私を射ぬいて。いつの間にかノドまで出かかっていた言葉は引っ込んでしまっていた。
「……嬉しいですよ」
嘘か本当かなんて関係ない。こんな風に、彼に真剣に想って貰うならば。例えドラゴンパンツでもきっと嬉しい。
「そうか」
満足げな顔で破顔した彼に、もう、私はそれ以上何も言えなかったのである……。



だから。
大晦日の夜。シャンパンでなく、彼が一体どこで買ってきたのかよく判らないドラゴンがプリントされたおどろおどろしいパンツを持って私の家を訪れた時。私がとてもとても嬉しかったのは……本当に本当の事なのだ。




END
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by netzeth | 2011-12-29 23:22 | Comments(0)

寒~い。

ソックタッチを買いました。使ったの高校以来だー。歳がバレそうですがwルーズソックス世代なので、あの頃は必需品でした。この冬買った長々あったか靴下がズルズルと下がってくるのを止めておきたくて買ってきたのですが、まだあるんだと驚き。今の子はもうルーズソックス履いてないよね。紺のハイソックスだよねえ。ハイソにも使うのかな。

この土日は久しぶりにのんびり過ごせました。ちゃんとしたお料理も作ったし、パウンドケーキとかも作れたし余は満足です。時間に余裕があるって良いね!で、のんびりし過ぎてやらねばならん事をやっていないという…。年賀状書いてない。なんか人の年賀状ばっかり作ってあげてて自分のやってないよ…。そして大晦日SSも書きたいです。

そういえば、もうすぐ冬のお祭コミケですね。私は一般でも行けないのですが、このままでいくととても寒そうですね。参加される方々はどうぞ暖かくしてお出かけ下さいね~。
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by netzeth | 2011-12-26 22:03 | 日記 | Comments(0)

カーネル

カーネルマスタングと書くとどうしても香ばしいチキンのかほりが漂いますね。でも、ジェネラルマスタングだと胸ときめく響き…。今日はクリスマスイブですが、皆さんいかがお過ごしでしょーか。カーネルのチキンが食べたいうめこです、こんにちはー。絶賛繁盛期であろうカーネルのチキン屋には行ってませんが、病院には行ってきました。……去年もイブに病院行ったな。で、その話したら仕事場の人に可哀相がられた(笑)

さて、オフラインを更新いたしました。インテのスペースNo.と新刊情報、本文サンプルなどです。今回は短編集です。書き下ろし5話とWeb再録1本の計6話。再録の「約束」は気に入っているお話だったので紙媒体で残しておけて良かった。

在庫管理のため自家通販を休止いたしました。再開はインテ後の予定です。あ、インテ新刊「恋罪抄」は書店の方(とらのあな様)にも委託をお願いしています。もう予約が始まっているようです。

今回はカバー付きの文庫本という事で、カバーと本文を別々の印刷所さんに頼んで自分で巻き巻きする予定。カバーの方はもう出来上がってきました。早いー。早く本が来て、巻き巻きしたい。こういう作業大好きなんです。コピー本の製本作業も好き。何となく天職ではないかと思っているけれど、実生活ではあまり役に立たないスキルだ(笑)



拍手ありがとうございます(^^)
たくさん頂いて……クリスマスSS読んで頂けているという事かしら~?
以下続きより拍手コメント(12/23分)のお返事です☆

続き
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by netzeth | 2011-12-24 14:15 | 日記 | Comments(0)

ようやく。

こんばんは~。
ようやく、原稿終わりました。入稿も無事に済んであとは待つだけです。今回はキツかったです。多分スケジュールが狂った一番の原因は風邪だなあ。このせいで2週間くらい遅れたもん。とにかくインテなんとかかんとか新刊出せそうです。近いうちにスペースNOやら新刊詳細をあげますね、今回はP196の文庫の短編集です。例によって18禁なのはすいませんw

そして気が付いたらもう今年もあとわずか……やばい、何にもしてねえ! とりあえず、これだけは……と、クリスマスSSをUPいたしました。いろんな人のリレーみたいな感じになってます。原稿も終わったのでガンガン更新いくぜ!っといきたいところ。

更新停滞なのに拍手ありがとうございますね~(^^)
頑張っていきたいと思います~。
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by netzeth | 2011-12-22 01:21 | 日記 | Comments(0)

イブは私と。

イブの日は朝から曇り空であった。太陽の当たらない日中はたいそう冷え込んで、室内だというのに吐く息は白い。これも、軍をあげて経費節減を謳い文句に冬の光熱費をケチった結果である。どうせ軍なんて体を動かしてなんぼの職業、まして筋肉モリモリの暑苦しい野郎共に暖房なんて不要――といった間違った見解が世間にははびこっているのかもしれないが、中にはデスクワークが主の繊細な寒がりの青年司令官だっていたりするのだ……私のような。
私はかじかんでしまった万年筆を握る右手の指に、はあ~と息を吹きかけた。左手はポケットにでも突っ込んで温める事が出来るが、仕事中の右手はそうもいかない。すっかり冷たくなった手は簡単には暖まってくれそうには無かった。
「失礼します。……大佐、一息入れて下さい」
グッドタイミングとはこの事だろう。熱いお茶が乗った盆を持ってホークアイ中尉が執務室へと入ってきた。彼女は夏も冬も変わらない軍服のボタンをきっちりと止めたいつものスタイルだ。……寒くはないんだろうか。特に女性は男より体が冷え易いと言うし。意外に中に着込んでいるのかもしれない。ババシャツとか。中尉のババシャツ姿というのもなかなか興味深いものがあるな……。
なんて、私がバカな妄想を膨らませていると。
「どうぞ」
中尉は私の前にお茶とお茶菓子のクッキーを置いてくれた。湯気の立ち上るそれは見るからに体を温めてくれそうで。私はありがたく頂く事にする。
東方司令部名物不味い茶もこういう時は美味に感じる。ましてや、中尉が淹れてくれたのなら尚更だ。
「とても早くには終わりそうにありませんね……」
私の仕事の進行具合を確認した中尉がポツリと誰とも無く呟く様に言った。普段ならばため息と共に吐かれるだろう言葉は、今日に限って何か別の響きを伴っている様に聞こえて。私は思わず中尉を見上げていた。
私と視線が合った中尉は慌てた様に視線を逸らした。……彼女らしくない仕草だ。
「ああ、せっかくのイブだが早上がりは無理だな。まあ、定時までには終わるだろう」
「それはご愁傷様です」
目を逸らしたまま素っ気ない口調で返事を返す彼女。おそらく、恒例の女性とのデートはお預けな私に対しての言葉だろうが……君はどこまで気づいているのだろうか。

プレゼントはわ・た・し――なんて言う裸にリボンを巻いた女性は男の馬鹿げた妄想みたいな代物だ。だが、実を言うと私にとってのクリスマスプレゼントは毎年まさにそれなのである。……残念ながら裸では無いが。
クリスマス・イブには仕事を入れる――私は今年も迷う事無くそうした。なにしろイブに休暇を取りたいものなど幾らでもいるため、毎年この日、私は当たり前に仕事をしている。もちろんそれには理由がある。
同じく毎年仕事の彼女――ホークアイ中尉とイブを過ごすためである。今のところただの上司である私には正面切って彼女をクリスマスデートに誘う事などできはしない。だが、それでも聖夜を特別な人と過ごしたいという欲求があるのだ。そして、仕事にかこつければその願いが叶うのである。ついでに仕事終わりに日頃の感謝と慰労を込めて……なんて理由をつけて毎年食事に誘う事も可能なのだ。いつもなら渋る彼女も、この日だけは素直に応じてくれたりする。そのささやかな時間を楽しみに私は毎年このイブに仕事をしている。
しかし今年はちょっとしたミスで、イブの日が中尉の非番にあたってしまった。それを知った当初私は焦ったが、すぐにファルマンに頼まれてシフトを交代したという中尉の言葉に安心した。
きっと、仕事後の慰労……などともったい付けた理由を付けずに、素直にクリスマス・イブだから君と過ごしたいと誘うのが正しいのだろう。そうすれば、イブの夜彼女が他の男と過ごすかもしれないと虚しい嫉妬に苦しまずに済むだろう。
けれど。
私はそこで、彼女に贈る予定のプレゼントに思いを馳せた。一昨年はクリスマスカラーの小さなリース。去年はハヤテ号によく似た黒犬のペーパーウェイト。どれも彼女は大袈裟なほどに喜んでくれた。もちろん、今年もちゃんと選んである。小さな雑貨屋で見つけたスノードームだ。どれも安価なちょっとした小物ばかりなのには理由がある。いくら私が贈りたくても高価な品――例えばアクセサリー類などもっての他だからだ。私たちの関係は上司と部下。そしてちょっとした昔馴染み。その関係を逸脱するような贈り物は彼女に重荷を与えてしまうだけだ。私は、私達のその距離をずっと慎重に見定めて来たのだから。
――恋人には足らず、部下では収まりきれない。
今はまだこれでこれでいいのだ。好きな女を仕事にかこつけてしかデートに誘う事のできない男のままで。
そして、私は今年も同じ台詞を彼女に贈る。
「中尉、もし良かったらだが……」




せっかくお金持ってて将来有望な良い男が集まるパーティの招待状をゲットしたっていうのに、そしてせっかく誘ってあげたっていうのに。イブは仕事だから無理ってどういうこと? あんた去年も一昨年もそうだったじゃない。イブよ、イブ、よりによってクリスマス・イブに毎年仕事しているなんて信じられない。なんて言ってやったら大佐が仕事を残しているから仕方ないの、ですってえ? いかにも苦労してますなんて顔をしてたけど、お姉さんの目は誤魔化せないわよ? あんたにとって上司とお仕事はデートと同義語じゃあないの。いくら渋って見せたって口元が弛んでるってーの!……なんて指摘しようもんならきっと真っ赤になって否定するのよね、この子。ま、自覚が多少あるみたいなのは良い事よね。……あ~あ、私も男が欲しい。どこかに良い男いないかしら?


クリスマスは仕事だデートも出来ないとこの世の終わりの様な顔を中尉にして見せたって口元が弛んでますぜ、大佐。あんたわざと仕事を入れたんでしょうが。本音を隠し通せないしょうじゃまだまだだな。ま、どんな男だって惚れた女の前じゃどんなに取り繕ったところで、形無しだな。


中尉にクリスマス・イブの予定を聞かれて一瞬ドキリとした僕を笑わないで欲しい。男なら綺麗な女の人にそんな事を言われたら期待するものだと思うんだ。もちろん中尉からのお誘い…なんて無かったけど。僕はハヤテ号をイブの日に預かって欲しいと頼まれた。中尉の助けになれるのはもちろん嬉しいし、クリスマスを犬と過ごすっていうのも案外悪くないかもしれない。それにしても中尉はイブも遅くまで仕事なのかあ……大変だなあ。


クリスマス……聖人の降誕を祝う祭日。クリスマス・イブとはその前夜に辺り一般的に親しい者……家族や恋人とパーティをしたりデートをして過ごす――。そんなクリスマス・イブの日に私はちょうど勤務に当たってしまいました。まあ、特に予定もないので良かったんですが。ところが、非番だった中尉がシフトを変わって欲しいと申し出てきたんです。もちろん快く了承しました。中尉にもきっと何か用事があるのでしょう。困った時はお互い様です。ところで……変わったところで、やっぱりなんの予定も無いのは困ったものですな。


リザをクリスマスパーティに誘おうとしたら、あっさり断られちゃった。あ~あ、つまらない。せっかく綺麗な子を連れていって見せびらかしたかったのにな。やっぱり、あの年頃の子はおじいちゃんより男の人をとるんだね。だって、仕事~なんて言ってたけど結局はマスタング君と一緒なんだもん、そういう事でしょう?……意地悪してじゃあ、マスタング君を上官命令でパーティに呼んじゃおうかな。そしたら、リザも悔しがるよね~。でも、きっとマスタング君パーティじゃあ女の子に大人気なんだろうなあ。そしたらワシ、つまらないなあ。……やっぱりマスタング君呼ぶの無し!


念願のイブを非番にして貰い、俺は意気揚々と気になっていたクリスティちゃんを誘ったんだ。そしたらOK!! おれはこの日のために気合いをいれて俺の財布には少し厳しい高級レストランの予約を入れた。本当は事前にいろいろデートしてから来る予定だったんだけどな。クリスティちゃんの事情で急遽レストランで待ち合わせになった。まあ、女の子にはいろいろあるもんだからな。俺は気にしてなかった。レストランにまだクリスティちゃんは来てなかったもんで、俺は席で暇を持て余しつつ、周囲のカップル達を眺めながらタバコを吸ってた。別に羨ましくなんてないぜ、これから俺もクリスティちゃんとラブラブするんだからな。そしたら、すごいもんを見ちまったんだ。見間違いじゃないかって? いいや、あれは確かに大佐と中尉だったね。俺は時計を見た。……確かに定時で上がれば今の時間に食事するのも不可能じゃないけどな。ここは予約が必要な高級レストランだ。仕事帰りにちょっと気軽に食事に来ましたって寄れるような店じゃない。しかも今日はイブ。この日に予約を入れるにはそれこそ何週間も前から頼まなければ無理だ。俺だって苦労して入れたんだから。なんだ、あの二人とうとうクリスマスデートをするような仲になったってのか? それはめでたい事だけど、俺たち部下からしてみれば、やっとって感じだな。端から見てたらほんとに焦れったいったらなかったもんなあ、この二人。良かった良かった……って、クリスティちゃん、遅いな……。



私にはもったいないくらいの美味しいレストランでの食事を終えて、私達は外に出た。こんな高級なお店でしかもイブじゃあ、きっとずいぶん前から予約が必要なんじゃないかしら? なんて思ったけど、私はすぐにそれを否定する。だって、それじゃあ大佐が私とイブに食事をするためにずっと前から予約を入れてみたいだし。大佐は今日たまたま一緒に仕事をしていた私をたまたまイブだったから食事に誘ってくれたのよ。うんうん。……でも、それがたまたまじゃないって事は私だけが知っている事。本当は非番のシフトだったのを、無理を言って私はファルマン准尉に変わって貰ったのだ。それは毎年、このイブの日。大佐が私を食事に誘ってくれるのを知っていたから。そう、イブを彼と過ごす権利を誰にも譲りたくない――そんな私の…女の身勝手なのだ。
既に日が暮れて久しい12月の街は底冷えがする様な寒さだった。白い息を吐きながら私と大佐は黙々と歩いていた。意外に寒がりな大佐は両手をコートのポケットに入れて歩く。私はいつもの癖でその半歩後ろを。大股で歩く彼に置いていかれない様に少し小走りになったところで、唐突に彼は立ち止まった。何事かと思ったら、
「中尉」
と、彼が突然私を呼ぶ。
その声になんとなく緊張いた色を感じた私は訝りながらも、はいと小さく返事を返した。
「これを」
振り返って彼がそのポケットから取り出したのは小さな小さな小箱。特に何かに包装されている訳でもない本当にシンプルなただの箱だ。あっと、私は思い当たる節があって息を呑んだ。そう、毎年毎年律儀に彼が用意してくれる――クリスマスプレゼント。
「開けても……?」
「ああ」
彼の手からその小箱を受け取った私はそっと箱を開ける。中にはその箱と同じく小さな小さなスノードームが入っていた。
「綺麗……」
街頭の灯りに照らされて、それは幻想的に雪をその小さな世界に降らせていた。
「ありがとうございます……すごく素敵です」
それを掌の上に乗せて眺めながら、私は彼に礼を述べた。彼はいや……と少し照れた様に笑う。
「すいません……私……なにも用意していなくて……」
毎年悩んで、結局私は彼用のプレゼントを用意できていない。だってなにを渡せばいいのか検討もつかないんだもの。なのに、彼は毎年私好みの可愛らしい小物を贈ってくれるのだ。
「いいや、いいんだ。君からのプレゼントはもう、貰っている」
「え?」
「いや、何でもないよ、気にするな」
彼はそう言っていつも笑うけれども、私には毎年彼に訊きたくて、訊けないでいる事がある。
仕事終わりにたまたま誘ってくれているはずなのに、どうしていつもプレゼントを用意していてくれるんですか?……もしかして、たまたまじゃないって思っているのは私だけじゃないのかもしれない。
本当は彼も……イブを私と……?
私は掌の上のスノードームを揺らす。きらきら舞う小さな雪の上に白い影が落ちた。
「あ……」
「雪……か」
本物の雪がちらちらと私達の上に降ってきていた。それはあっと言う間に周囲を白い世界へと変えていく。まるで、スノードームのように。
「これは積もるぞ」
「ええ、明日の朝には除雪部隊を出さねばならないかもしれません」
「仕方ない、司令部に戻って手配しておくか」
「はい」
また、すぐに仕事の話に戻ってしまうロマンチックの欠片も無い私達だけど。私がこの日を彼と一緒に居たいと思う様に、彼も同じ事を思ってくれているのならば。いつか、この想いが繋がる事もあるだろう――。
再び足早に歩きだした大佐の背を追いかけて、私は雪の降りしきるイーストシティをいく。こうして私達の聖なる夜は少しづつ更けていくのだった。




END
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by netzeth | 2011-12-22 01:07 | Comments(0)

ご無沙汰です。

ちょっとご無沙汰してしまってすいません。ただ今原稿がド修羅場でして(汗)ちょっと間に合うかどうかの瀬戸際ですよ。少し気分転換に出てきました。おまけにパソコンのモニターがイカレまして。ここ数日パソ断ち状態でございました。

更新ないのに相変わらず拍手を頂いてありがとうございまーす!
なんとかクリスマスまでには更新を…!と思っております。

拍手コメントもありがとうござました!
お返事不要とのお言葉に甘えてしまいますが、元気を頂いています(^^)
あ、あと一言だけ。動物大好きです(きりっ)特にモフモフしたの大好きです。でもうちにいるのは母のトリさんだけwwモフモフ要員ではないんですねww


それでは、またもぐります~。
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by netzeth | 2011-12-17 23:45 | 日記 | Comments(0)

眠い…。

今日はずっと原稿やってました。
昨日も遅くまでやっていたせいかすごく眠~い……。
眠いけど原稿でハイなので、眠れないという状態。そういう状態でポメラ打ってると、もう本当に変換機能が馬鹿でいらいらします。うえ~ん、この変換機能のせいで絶対時間を損してるよなあ。あと、ポメラって意外と電池食います。この土日で単四乾電池四本使い切って、既に今入っている電池も残りわずか。買ってこないとねー。

昨日の夜は月食でしたね。少しだけ見えました。やっぱり日食に比べるとちょっと地味ですけど、ちゃんと月が欠けてましたよ~。天体ショーって壮大でいいですよね。私の夢はいつか降るような流星群を見る事なんですけど、いまだに見た事無いです。いつもたま~にぽつりぽつりと流れ程度の物ばかり。



拍手ありがとうございます~(^^)
以下続きより拍手コメント(12/10分)のお返事です。

続き
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by netzeth | 2011-12-11 22:12 | 日記 | Comments(0)

実写

今日はこの冬一番の寒さじゃないだろうか…。寒いですね、こんばんは~。家の中だというのに息が白かったのには戦慄を覚えましたね。……うちの家が寒いだけなの?それともそんだけ寒いの?
家にあったカイロを持っていったけれどもいつまでたっても暖かくならなかった。……うん、判ってた。余裕で消費期限ぶっちぎってた代物だったし。おまけに袋が空いてたし。逆にこれで使えたらすげえなメイドインジャパン!と褒めたたえるとこだった。結論として今日の私はただの冷たい物体を持ち歩いただけでしたw

ただ今絶賛原稿中。原稿に追われてたらロイアイの夢をみたよ!幸い起きて直ぐに内容を覚えていたので、メモしました。……見事にR18な内容だった。自分どんだけ。朗報!ロイアイR18を書いているとロイアイR18の夢が見られるよ!ww

らんまが実写化とか。あかねがガッキーとか。どんななんでしょう?らんまは昔ハマっていたのでスゴく気になりますよ。父ちゃんパンダとかどうするんだろうな。本物連れて来たら視聴決定なんですけどもw最近やたらといろんな漫画原作のドラマやら映画がありますけど、やっぱり実写化しやすいものと難しいものとありますよね。のだめなんて音楽という要素が入るので実写化向けの作品でしたよね。やっぱり現代を舞台にしているものならやりやすいのかな。そして、難しいのはファンタジー要素が入っているものですよね~ド〇ゴンボールとか…。ハリポタなんかはスゴく良かったですが。
で、鋼はどうなんでしょうか…。絶対に実写化は難しい作品な事は間違いないですねえ。やるならハリウッドのハリポタレベルくらいで…なら許せるかしら…。う~ん、エドがNO!とかOH!とか言うのか…。配役も気になるところ。だってエドの歳であのくらいの背丈な男の子いるかしら?特に体格の良い外人さんじゃ…背で探すと10歳くらいの子になってしまうんじゃ?ちなみに大佐にはもう、ミッチーというベストキャストが居ますがw金髪美女リザたんも見てみたいかも。すっごく綺麗な女優さんを使って欲しいわ~。でも何より本当に実写化したとしたら、一番気になるのはブラハだな!!(決定)絶対可愛いと思う。

でも本当に実写化しても残念な出来になってしまいそうwwきっと怖くて見れなさそう…。うん、まあ、多分絶対無いから安心しろ自分ww


拍手ありがとうございます(^^)
以下続きから拍手コメント(12/8分)のお返事です☆

続き
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by netzeth | 2011-12-09 22:16 | 日記 | Comments(0)