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もう。

恐ろしや。なんか気づいたら6月が終わろうとしている……。早いものですね、梅雨明けも間近でしょうか。

昨夜TVでやってた!と母から頼まれてスコーンをネットで購入しました。来るのはまだ先ですが、すごく楽しみ。今は昔に比べてスコーンとかでも簡単に買えますよねー。私が子供の頃はそんなハイカラwなお菓子見た事も無かったんだけどな。まあ、うちが田舎だったからですが。今じゃお菓子作りの器具や型も100円ショップで気軽に買えますが、昔はケーキ型とかもどこにも置いてなくてわざわざ遠くまで買いに行ったものです。その時に買ったパウンドケーキ型とかホールケーキ型は今でも現役です。


拍手ありがとうございます~。
原稿の励みにしております!


以下続きから拍手コメント(6/27分)のお返事です。

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by netzeth | 2012-06-28 22:02 | 日記 | Comments(0)

ドライヤー

ドライヤーを買いました。思い切って某口コミサイトで絶賛されてたお高めのマイナスイオンが出る奴です。口コミによると、うねってた髪がサラサラ!まとまる!だそうですが、まだその効果が実感できないのは私の髪が超クセっ毛だからですか、そうですか。湿気が多い日は前髪が曲がっているうめこでした。


拍手ありがとうございます!!
原稿の励みです☆

以下続きから拍手コメント(6/25分)のお返事です。

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by netzeth | 2012-06-26 22:55 | 日記 | Comments(0)

原稿中。

こんばんは。絶賛原稿中のうめこです。ようやく本格的な原稿モードに突入といったところですが、最近集中力が続かなくて困っております。そういう時は甘いもの、という事で原稿のお供はアーモンドチョコ。ところで最近アーモンドがアンチエイジングで流行ってたりするのか。食べとけと親戚のおばちゃんやら親やらに渡されております。ああ……お前はやばいから食べとけって事なのですね、分かりますw


拍手ありがとうございます。原稿の励みです☆

6/22 コメント下さったN様。いつもありがとうございます!返信不要のお気づかいに甘えさせて頂きますが、ご感想ありがたく拝見しています(^^)


以下続きから拍手コメント(6/22分)のお返事です。

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by netzeth | 2012-06-24 20:01 | 日記 | Comments(0)

そろそろ。

こんばんは。そろそろ夏コミ原稿が本気でヤバいうめこです。しばらく原稿モードに入らねば……。その前に一つSSを投下。ちょっと大人痛い切ない系のロイエリ!ロイエリ!(゚∀゚)(好きらしい) う~ん、話思いつくとすぐに別の書くから原稿進まんのだなww反省。

拍手ありがとうございます!

以下続きから拍手コメント(6/21分)のお返事です。

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by netzeth | 2012-06-22 01:08 | 日記 | Comments(0)

ルナティック

月の満ち欠けは女の身体を支配している――という話を聞いた事がある。人間の身体の約60%は水分であるので、月の引力で海の満ち引きが起こる様に、人の身体にも何らかの影響を及ぼしているのではないか――という説だ。そして、とりわけその月の影響を受けやすいのが女の身体だというのだ。事実、月経周期は月のそれと密接に関係しているとか。私は科学者でも天文学者でもまして錬金術師でもないから、真偽のほどは分からないけれども。あながち間違っていないのではないか――と考えている。
今宵は満月。私の中の女が目を覚ます。そう、さながら潮が満ちるように……。


朝からざわざわと落ち着かない身体を私は持て余しながら、いつも通りに出勤した司令部。特に表面にそれを出していた訳ではないが、聡い者、勘が良い者というのはどこにでも存在する。
「どうしたんです、中尉。お疲れですか? もしかして寝不足とか」
今日一日のスケジュール確認をしていた私に声をかけてきた者がいた。振り返ると恰幅のいい体格をした部下が私の顔をじっと見つめていた。疲れてなどいないし、ましてや寝不足でもない。だが、私は彼の言葉に頷くと。
「そうなの。昨日ちょっと本を読んでいたら夜更かししてしまってね」
自己管理がなってないわね、と苦笑を浮かべてみせてやる。
「ああ、俺もよくやりますよ」
彼もまた私の言葉に納得した風に笑みを浮かべるが、本当に私の言葉を信じているのかまでは私には分からなかった。まあ、彼は頭も良く気配りの出来る男だから、例え気づいてもそんな事口には出さないだろう。その辺りがもう一人の金髪の少尉とは違うところだ。
「ところで大佐は? もういらっしゃってる?」
「ええ。実はさっき急遽軍議が入って、慌てて出ていきましたよ」
「そう。ならお戻りになる前に今日分の書類の整理をしてしまおうかしら」
そんな事を呟きながら私はこの勘のするどい男に別れを告げて、彼の執務室へと歩きだした。
そして頭の中からこれまでの会話を綺麗さっぱりと追い出して、再び朝からずっとこの胸を占めている事柄へと思いを巡らしていると。執務室へと向かう途中で会議から戻ってきたらしい彼と私は会った。何人かの部下を伴って歩く貴方。会議はずいぶんと早く終わったようだ。
私を認めて、早速歩きよってくる貴方に私はポーカーフェイスで語りかける。
「大佐。お電話がありまして、ご伝言を預かっております」
「ん? 誰からだ?」
「はい。エリザベスさんという女性から」
虚をつかれたように、彼は一瞬だけ私をまじまじと見た。しかし、それは本当に一瞬の事。また女かよ…と呆れ顔の周囲の者達はまったく気づいていない。
「……聞こう」
「今夜8時。いつもの場所で。だそうです」
「分かった」
彼は間髪入れずに頷いた。その間も私は表情を変えなかった。


「やあ、待たせたね。エリザベス」
とあるバーのカウンターで一人カクテルを楽しんでいると、彼は時間より5分遅れで現れた。
「遅いわ、ロイさん。女性を待たせるなんて紳士のする事ではないわね」
「すまない。何しろ久しぶりに君に会うんだからね、支度に手間取ってしまったのさ。……今夜の君はとても綺麗だ、エリザベス」
黒いカクテルドレスに身を包んだ私を彼は大仰な言葉で誉めたたえる。まるで、遅刻に拗ねた女の機嫌をとるように。そんな彼の意図なんてお見通しだったが、私はあえて乗ってやり、機嫌を直してやる事にした。――エリザベスというのはそういう女だ。
「ふふふ。貴方に会うからうんと綺麗にしたのよ?」
「嬉しいね。そんなに私が恋しかったのかな?」
「もう、そんな事聞かないでも分かっているでしょう? ロイさんの意地悪」
隣に座る彼から視線を外さずに、私はじっと彼の瞳を見つめていた。彼と私のロイさんとエリザベスごっこ。この虚構のお遊戯会のような時間を彼はどう思っているのか。それを知りたい気もするし、知るのがとてつもなく怖い気がする。
月に一度、月が真円を描く日。私は彼を呼びだしてエリザベスとして彼とデートをする。こうやってバーで飲んでから彼の部屋へと行くのがいつものパターン。彼は決して紳士的な態度を崩さないし、私をあくまでもエリザベスして扱う。そして私も彼の前では軍人リザ・ホークアイではなくロイを愛する女エリザベスとして振る舞う。それが終わりを告げるのは夜明け前の事だ。彼に抱かれた私は彼が目を覚まさぬ夜明け前には必ずその腕の中から抜け出して、部屋を去る。一緒に朝を迎える事は決してない。それがルール。
彼が軍人リザ・ホークアイにその事について言及した事は一度もないし、それは私も同様だった。これはあくまでも一夜の夢でなければならない事なのだ。エリザベスは幻の女。そう、これは満月の夜に狂わされた女が、その精神のバランスを保つために男を求める。ただそれだけのこと。
彼の肩に甘える様にもたれ掛かって、私は自分の中の女が満ちていくのを感じていた。
「今夜はやけに甘えんぼだね、エリザベス」
「だって、本当に久しぶりなんですもの……」
先月の逢瀬の日は大きな事件があり、私はこのエリザベスとしての時間を持つことが叶わなかったのだ。
「仕事が忙しくてすまないね。君をずいぶんと寂しがらせてしまったようだ」
「いいのよ。だってロイさんは立派なお仕事をしているんですもの、仕方ないわ」
「ははは、サボるとこわ~い副官に怒られてしまうからね。彼女は厳しい人なんだ。でも、恐いだけじゃない。優しいところもあるんだがね」
その言葉に私はぐいっと彼の耳を引っ張ってやった。
「私と二人きりの時に他の女の人の話をするなんて、ヒドい人」
「こらっ、エリザベス。痛いじゃないか」
咎める声とは裏腹に彼の顔はニヤニヤ笑っている。
わざとだ。
彼はわざと副官の話題を出してきたのだ。私の反応をみるために。それはエリザベスの? それともリザ・ホークアイの方の? だとしたらそれはルール違反だ。
今夜、リザ・ホークアイはここに存在していないのだから。
彼への意趣返しを込めて、私はとある事を思いつく。にっこりと笑ってから、彼の耳へと唇を近づけて囁く様に声を流し込んだ。
「じゃあ……私とそのこわ~い副官さんとどっちが好き?」
「エリザベス?」
「ねえ、答えて?」
さあ、なんて答えるのロイさん?
貴方はかつて私に言った事がある、私に対しては決して嘘は言わない、と。それはエリザベスである今の私にも有効なのかは分からないけれども。でも少なくとも貴方がこの問いに答える事で必ず貴方はどちらかの私を裏切る形になってしまう。エリザベスを好きと答えれば、副官リザ・ホークアイを。副官リザ・ホークアイを好きと答えればエリザベスを。
少しだけ彼を困らせてやろう、と思っただけだった。意外に言葉を重んじる純情で誠実な貴方へのほんの少しのイタズラ。
でも、きっと今の彼なら、ロイさんとエリザベスごっこの最中の彼なら、「もちろん、君だよ。エリザベス」と答えるはずだ。そして、私は彼を許してめでたしめでたし。でこの問答は終わるはずだ。けれど、見つめた彼の瞳には驚くほど真剣な色が宿っていた。その強い眼差しで私を捕らえて話さず、彼はおもむろに口を開いた。
「もちろん、君だよ……」
ほら、やっぱり。
「リザ」
私は目を見開いた。
それは反則だ。重大なルール違反だ。貴方と私のロイさんとエリザベスごっこの根底を覆してしまう、この甘くて堕落した居心地の良い夢をつき崩してしまう。
声もなく私はただ呆然と彼の顔を見る。ほんの一時だけ私たちは見つめあった。しかし、彼はすぐにくしゃりと破顔すると。
「はは、突然愛称で呼んだから驚いた? エリザベス」
そう。そうやって誤魔化すの。
彼の一言で、危ういところでこの時間の均衡は保たれた。しかし、私の中で確実に何かが変わっていた。
今の言葉は間違いなくエリザベスに対しての言葉ではなかったからだ。彼の言葉はこの場にいないはずの、いてはいけないはずの女へと向けられていた。
彼の中で、私……リザとエリザベスの区別がついていないなどとあってはならない事なのだ。リザ・ホークアイとエリザベスはあくまでも別の女。エリザベスの紡ぐ睦言を、情事の中での言葉を、リザ・ホークアイの言葉だと捉えられては困るのだ。
「帰るわ、ロイさん」
私は席を立った。
彼は引き留めては来なかった。
次の逢瀬がいつになるかは分からない。私の中の女が満たされないと訴えていたけれども。
だが今夜はダメだ。このまま彼に抱かれたら、私はきっと朝まで彼の腕の中にいることを望んでしまうから。
そして、私は自嘲の笑みを浮かべる。リザ・ホークアイとエリザベスの区別がついていないのは、実は私の方かもしれない、と。
今宵は満月。狂気に堕ちるにはかっこうの夜。しかし、彼がそれをエリザベスを望んでいないのだとしたら……私はもう逃げるしかない。軍人リザ・ホークアイは上官ロイ・マスタングを愛してはいけないのだから。




END
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by netzeth | 2012-06-22 00:55 | Comments(0)

暑いですね。

昨夜の台風のおかげで今日は暑かったです。寒がりの私もさすがに暑くて水分補給ばかりしてました。そして、最近原作読みまくってて寝不足です。睡眠時間をけずるハガレンの面白さおそるべし。そして、夏コミ原稿が……が、頑張ります。


拍手ありがとうございます(^^)
 
6/19 拍手コメント下さったN様。レス不要のお気づかいありがとうございます。やっぱホノレンやって欲しいですよね!


以下続きから拍手コメント(6/19分)のお返事です。

続き
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by netzeth | 2012-06-20 22:13 | 日記 | Comments(0)

面白すぎて

原作が面白すぎて原稿が進みません。読みふけっていたらいつの間にかこんな時間に。しかし、読めば読むほど、思う。焔の錬金術師描くべきです、と。スピンオフでどんなメディアでもいいからやって欲しいなあ。


拍手ありがとうございます、たくさん頂けて大変励みになります。

>6/17 拍手コメント下さったN様。レス不要のお気づかいありがとうございます。ご感想いつもありがたく拝見しております(^^)
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by netzeth | 2012-06-19 02:10 | 日記 | Comments(0)

鈍感男のマーチ

「気づいているか、ヒューズ」
「……ああ」
油断なく背後を警戒しながら歩く同室の友人の鋭い目つきを見ながら、ヒューズは返事を返した。
「二人……いや、三人だな」
今日、ヒューズとロイは久しぶりに休日を利用して街へと足を運んでいた。ヒューズが通う士官学校は全寮制だ。当然規則も厳しくなかなかこのように街への外出も気楽には出来ない。しかし、隣を歩くロイは学年首席の優等生である。故に彼と一緒なら多少の無理とわがままが利く。そう、少しくらいの門限破りには目を瞑って貰えたりするのだ。そういう意味で頼りになる親友である。
緊張した面もちのロイに対して、ヒューズは極力軽い口調で言う。
「まあ、気にする事もないんじゃねえの?」
「ああ、そうだな。例え三人居ようが俺達に何かできるとは思えんしな」
「いや、そういう意味じゃなくてよ……」
「? どういう意味なんだ」
ヒューズは自分達の後をつけてくる人物達が何者なのか、とっくに気づいている。そして、その目的も大方予想は付いている。そして、それは当然ロイも同様だと思っていたのだが。
「しかし……こう、頻繁だと一体何がしたいのか、何が目的なのか気になるな……」
――気づいていなかった。
本気で言っているのかと疑いながらもヒューズはロイの発言にどうしても気になる部分があったので、突っ込んで聞いてみた。
「頻繁?」
「ああ。俺が外出する度に、だ。ああやって二、三人でついて来るんだ。……何がしたいんだろうな、彼女達は?」
ヒューズ達をつけている者達――それは士官学校からほど近い場所に在る女学院の生徒達である。実は士官学校よりも歴史が古く、この辺りでは一番の名門であり、通う生徒は裕福な家庭のお嬢様が多い。名門の証であるその清楚な制服と、そして美人が多いということで飢えた年頃の野郎が集う士官学校生に絶大な人気があるのだ。おそらく彼らの大半は彼女達とお友達になりたいと思っているだろう。
「敵意も害意も殺気も感じられないから放っておいてるんだけどな」
不可解だと真剣な顔で言うロイに、そりゃそうだろうよ。とヒューズは胸の内でつっこむ。というか、本気で言っているとしたら、ロイの鈍さも相当なものだ。そこまで感じ取っておきながらどうしてそれが彼女たちのロイに対する好意だと気づかないのだろうか、この超絶鈍感錬金術馬鹿は。
事実、ときおり後ろの彼女達からは、ロイ様っだの、今日も素敵っ、だの、ご学友の方も素敵ねっだの(これは正直嬉しい)きゃっきゃっ、と盛り上がっている声が漏れ聞こえてくるのである。
「まあ、彼女達の事はどうでもいい。それよりも今日はもっと大事な事があるんだ。だからお前につき合って貰っているんだからな」
彼女達とお友達になりたいと願う野郎共が聞いたら、血の涙を流して首を絞められそうな事を言いながら、ロイは悩む顔をする。
「ああ、前言ってた錬金術の師匠のお嬢さんへのプレゼント…か?」
「そうだ。……何が良いと思う?」
士官学校の難解な戦術理論のテストをよりも、ロイにとってはこちらの方がよっぽどの難問のようだ。
「う~ん、俺だってその年頃の子の好みなんて詳しくねえよ」
ロイよりも女性に対して造形が深いという自信はあったが、ヒューズだって妹みたいな年頃の女の子の喜びそうなもの…と言われると弱る。年上ならばいくらでも思いつくのだが。
「俺が考えると、本とか、ペンとかおもしろくないものばかりになってしまうんだ…。頼む。お前だけが頼りなんだ」
「んなこと言ってもよお……やっぱ女の子の事は女の子に聞くのが一番じゃね?」
「そうか……」
そうやって、大の男二人で頭を悩ましていた時の事だった。
「あのっ……!」
既に注意を払っていなかったのでまったく気づいていなかったのだが。ヒューズ達についてきていた女学院の生徒達の一人がいつの間にか自分達のすぐ後ろに接近していたのだ。彼女は愛らしい顔を赤く染めて、決死の形相でロイを見つめている。
「あの……ロイ様!」
その手に持っているのは可愛らしいピンク色の封筒にお決まりのハートマークの封印。
自分は離れていた方がいいだろうか、とヒューズは迷った。
「ああ、君。すまないが、ちょっと聞いてもいいだろうか?」
ところが状況を理解していないのかロイはそんな事を言いだした。本当に、ちょうど良かったみたいな顔している。まさかな、とヒューズは嫌な予感がした。
「は、はい!」
想い人に話しかけられて、女性徒は嬉しげに口元を綻ばせている。
「君と同じくらい…いや、一つ下くらいかな。そんな女の子が貰ったら喜ぶプレゼントって何かな? 教えて貰えると助かるのだけど」
この馬鹿……とヒューズは思ったが、時は既に遅し。
女性徒の表情は凍り付き、石の様に固まっている。
「俺にとってとても大切な女の子へのプレゼントなんだ」
重い空気になど気づきもせずにロイがとどめにそんな事を言った。
「……そ、れ、は…可愛い小物なんかよろしいんじゃありませんかしら……う、ううっ…ロイ様の馬鹿!!」
わあああん! と泣きながら女性徒は仲間の元へと走り去って行った。それをロイは唖然と見送って。
「……俺、何か悪い事言ったか?」
「お前……ひでー奴だな……」
おもいきって告白に来たら好きな男に別の女へのプレゼントを何がいいか聞かれるなんてどんなトラウマだ。
しかもそれでもちゃんとロイの質問に答えてくれたあの女生徒はとてもいい子である。もったいない……とヒューズは心底思った。
「へ? な、何がだ? というか、なんであの子俺の名前を知っているんだ?……まあ、いい。それよりも、だ。リザへのプレゼントだ。可愛い小物か……リザはどんな物を可愛いと思うかな。リザは子犬を見て可愛いと言っていたから、子犬のものがいいかもしれないな。リザ喜ぶかな……」
リザ、リザ、リザとうるさいロイの言葉を聞きながら、あ~あ誰かこいつを教育してくれないかな。とヒューズは心密かに思うのだった。




END
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by netzeth | 2012-06-17 20:40 | Comments(0)

コメントレスです。

昨日から蒸し暑くなりました。暑いと食欲がなくなったり、寝苦しかったりしますね。でも夏が好きなんですけど。


拍手を頂きまして、ありがとうございます<(_ _)>
以下続きから拍手コメント(6/15、6/17分)のお返事です。

続き
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by netzeth | 2012-06-17 15:20 | 日記 | Comments(0)

不在彼女

「ふっ、ふっ、ふっ……」
その朝ハボックは、出勤してきて己のデスクに座るなり不気味な笑い声を上げている上官を目撃した。常々変わった人だとは思っていたが、ついに朝っぱらから壊れたらしい。
そんな部下達から向けられる奇異の目もなんら気にする事なく、ロイ・マスタング大佐は笑い続けている。
「そろそろ止めた方がいいんですかねーー」
「そうだな。高笑いに変わりそうになったらさすがに止めるか」
困った顔しているフュリーに軽くそう答えてハボックは何しろ、と心の中で付け足す。
自分達が止めなければ誰も彼を諫める人物がいないのだ。そう、今日から頼りになる大佐のお守り役は三週間も不在である。
ロイの副官リザ・ホークアイ中尉が地方研修のために東方司令部を三週間も留守にし、今日はその一日目。初日からあれでは先が思いやられるな……などと思っていたらば、部屋の隅でひそひそ話している部下達の姿を目に止めたロイが声をかけてきた。
「こら。お前達も喜べ! 今日から三週間の自由が手に入ったのだぞ!?」
「自由って……、中尉が居なくたって普通に仕事する事に変わりはないでしょ」
「ふっ、ふっ、ふっ。お前は分かってないな、ハボック」
そして、またロイはあの不気味な笑いを口元に浮かべる。
「いいか? もちろん仕事はするが中尉がいなければ適度な休憩をとっても怒られないし、仕事中に菓子を食べたりしても注意されない。更にはお前の好きなボインなお姉ちゃんの本も読みたい放題。そして! 仕事中にデートの約束を取り付ける事だって可能となる! いいか? 時間が合わなくてお前がいつもデートに誘えないとボヤいている花屋のお嬢さんともこれを機に親密な仲になることが出来るであろう!」
「マジッすか!」
可愛い可愛いあのクララちゃんとデート、と考えただけでハボックの鼻の下は伸びる。
「少尉、少尉っ。何大佐に感化されてるんですか! ダメですよっ、大佐の事よろしくね、って中尉に頼まれたじゃないですかあ~~」
隣で騒ぐフュリーの言葉にハボックはハッと我に返る。
いかん、いかん。危うくロイの甘言に乗せられてしまうところだった。
「大佐もですよ! そんな事してたら絶対に三週間後、中尉に怒られますよ!」
「ふふふ……。フュリー。未来の事は未来に考えようではないか。今は目先の幸福を追う事の方が重要なのだ!」
将来大総統になって国を変えようと目指す者の言葉とはとうてい思えない。
よっぽど抑圧されていたんだな……。
ハボックは涙目のフュリーと顔を見合わせた。
ダメだ。もうこうなっては彼女以外誰も彼を止められない。ハボックは三週間後に自分達まで監督不行き届きでリザから叱られると思うと今から憂鬱な気分になった。そこに。
「なんだよ、こんなとこで固まって」
邪魔だぞ、とか言いながらデカい体の同僚が部屋へと入ってきた。早速フュリーが泣きつく。
「聞いて下さいよ~ブレダ少尉い~! 大佐が…大佐が! 中尉のいらっしゃらない三週間の間、無法の限りを尽くすと言って聞かないんです! 司令部はあっと言う間に酒池肉林です!!」
話がずいぶんとデカくなっている気がしたが、あながち間違っていない気もしたのでハボックは黙っていた。
「ほっとけよ」
しかし、ブレダはフュリーの嘆きに取り合わずクールな態度を崩さない。
「俺達が何も言わなくても多分……四、いや三日後くらいには真面目に仕事するようになるだろ」
ハボックはブレダとは士官学校時代からの付き合いである、だから、この同僚がいい加減なその場限りの慰めなど口にしない事をよく知ってた。ついでに彼は自分よりもはるかに頭が良い。
「予言か?」
「いや、情報分析によるただの予想だ」
ブレダは肩を竦めると、さらりとそう言った。


「お前、やっぱり予言者だな」
三日後の朝、つまらなそうな顔しながらも真面目に仕事に励むロイの姿を見て取ってハボックは呟いた。ロイの傍らでは安心しきった顔のフュリーが不在の副官代わりの様な事をしている。
「なあ、ハボ。知ってるか。悪い事っていうのは取り締まられたり、ダメって言われる事やるから楽しいんだよ。自由にいつでも好きなだけできたら意味がないんだ」
ニヤリと笑いながらブレダが言う。
なるほど。そういうものなのか、とハボックは思う。そういえば自分も士官学校時代は教官に隠れてタバコを吸っていたものだ。タバコを吸いたかったのは事実だが、あの時は確かに隠れて何かをやるという事に楽しさを覚えていた……ああいう感覚だろうか。
「まあ、大佐の場合はそれだけじゃないだろーけどな」
「どういう意味だよ」
「どうでも良い女の顔は三日で飽きるって事だよ」
「はあ?」
意味が分からず問い返したが、同僚は何も答えずにただ笑っているだけ。
まあ、何にせよロイが真面目に仕事をするというのなら自分にはありがたいことだ。さあて、今夜こそクララちゃんとデートをするぞと意気込みながらハボックも己の仕事へと取りかかる事にしたのだった。



「どうしたの?」
「く~ん……」
まだ小さな黒犬は目の前に置かれた器のご飯を前に、少しだけ悲しそうに鳴いた。お腹が空いてないはずないのに、おかしいな、具合でも悪いのかな、とフュリーは心配になる。彼女が不在の三週間。リザに大切な家族の面倒を頼まれた身としては責任重大だ。
「本当にどうしたんだい? ハヤテ号……お前が元気がなかったら帰ってきたご主人様が悲しむよ?」
「どうした?」
フュリーが振り返ると、ロイが立っていた。
「大佐……ハヤテ号がなんだか元気がなくて」
「そうか」
ロイは膝を付くと、子犬の小さな頭を撫でる。そのまま赤い首輪のつけられた首や黒い毛に覆われた背をひとしきり撫でると。
「ハヤテ号……待て」
続けて、お手、おかわり、伏せ、と命じる。
子犬は主人の躾のたまものか、ロイの命令に全て忠実に従った。
そして、最後に。
「ハヤテ号……よし」
そう声をかけてやると。ハヤテ号は弾かれたように夢中でご飯にかぶりつき始めた。
突然の子犬の変化に驚きフュリーは目を丸くする。
そんな彼にロイは笑って、
「いつもご飯の時は中尉がこうやっていたからな。真似をしてみたんだ」
なるほど。ハヤテ号は普段と違うから戸惑っていたのかな、とフュリーは思う。
「ところで、曹長。こいつはずっと司令部にいるのか?」
「はい。僕が面倒を頼まれたのはいいんですけど家には連れて帰れないので……あ、僕がいない時は司令部の誰かがご飯をあげてくれています」
「そうか。……よし。私がこいつを連れて帰ろう」
「え? 大佐のご自宅に……ですか?」
「ああ」
ロイの意図はよく分からなかったが、確かにずっと司令部にいるのも子犬のためにもよくない気がする。
「では、お願いします。大佐。後で必要な物をお渡ししますね」
「分かった」
人間たちの会話を理解したのかしていないのか、空になったご飯入れの前で、子犬は二人を見上げてゆるゆると尻尾を振った。


「ほら、ついたぞ」
抱き上げていた子犬を下ろしてやると、ハヤテ号は早速部屋の中へとトコトコと歩いていった。そしてあちこちの匂いを確かめるようにフンフンと嗅いでいる。
初めて訪れる場所を警戒する様な素振りを見せるハヤテ号にロイは苦笑する。
「ああ、そういえばお前がここにくるのは初めてだったな……」
連れてきてかまわないーーとリザには言いおいてあるのだが、彼女は遠慮してまだこの小さな家族を伴ってロイの部屋を訪れた事はなかった。
「まったく、お前の主人は固いよなあ……」
子犬を抱き上げて一緒にソファーに座ると、ハヤテ号がく~ん? とまた一声鳴いた。
その声は昼間に聞いたのと同じく寂しげな響きを含んでいた。
「おまえ、中尉がいなくて寂しかったんだろ?」
当たり前だが子犬は答えない。ただその無垢な瞳でロイを見上げるのみだ。
「――私もだ、よ」
最初は厳しい彼女の目から逃れて息抜きが出来る――だなんて喜んでいたのだが、正直三日もすると彼女のいない時間に我慢ならなくなってきた。
サボって昼寝をしていると怒り顔で自分を捜しにくる彼女、デートの約束の電話をしているとちょっとだけ嫉妬した顔しながらもそれを悟らせまいとする健気な様子、お疲れさまです……とお茶を持ってきてくれた時の優しい笑み。
そのどれもが恋しくて仕方がない。気晴らしに行ったデートも三日で飽きた。今や、他にすることも思いつかなくなって仕事をしている有様だ。なにせサボりがいがない――。彼女が帰ってくるまで後どれくらいか……。ほんの後一週間足らずだというのにその時間が気の遠くなるほどの永遠に感じられる。
「あ、おい、どこへいくんだ」
その時、ロイの腕をすり抜けてハヤテ号は床におりると一目散にある場所へと向かっていく。
その小さな体が向かった先は、玄関口に置いてあるコート掛けだった。そこに置かれているある物に子犬は一生懸命飛びつこうとしている。
「これか?」
ロイはそれをコート掛けから外すと子犬に渡してやった。それはいつか彼女が忘れていったマフラーだ。
嬉しそうにそれにじゃれつくハヤテ号は尻尾を激しく振って喜びを露わにしている。
「……そうか。匂いが残っているんだな」
ほんの少しの彼女の残り香。それをこんなにも喜ぶ子犬を見ていると、ロイは少しだけ羨ましくなった。
「……私はもう、こんなものでは我慢ができないよ」
きっと彼女自身をこの手の中に抱きしめなければこの飢えは癒されないだろう。子犬のための寝床にそのマフラーを置いてやろうと心に決めながら、ロイはハヤテ号の頭をそっと撫でた。



三週間の研修を終えて、リザはイーストシティの中央駅にと帰り着いていた。最終の汽車に乗ったために既に時刻は深夜に近く、いつもは賑わっているこの東部のターミナル駅もさすがに人影はまばらだ。
白い息を吐きながら、コートの前を合わせる様にして汽車をおり改札へと歩く。
本来なら今日はこのまま直帰し明日司令部に赴くのが正しいのだろうが、そしてそうする様にと、汽車に乗る前に司令部にかけた電話でロイから言われていたのだが。
リザは家には戻らず司令部によって行こうかと迷っていた。
一刻も早く己の不在の間の状況を把握したいし、司令部にあずけたままのハヤテ号も気になる。しかし、一番の理由はロイの顔をただ見たいだけなのかもしれない。とそんな自分の思いに気づいてリザは苦笑した。
三週間の研修は終わってみればあっと言う間だったが、ずっと足りない物が一つだけあった。
いつも近くにいる人、ずっとそばにいたい人。
たかだか三週間だというのにずいぶんと自分には彼が欠乏してしまったようだ。
「きゃん!」
聞き慣れた子犬特有の甲高い鳴き声にリザは耳を疑った。そんなはずはない、と思いながらも周囲を見渡すと前方から小さな黒い塊がこけつまろびつリザの方に向かって駆けてくる。それは彼女の足下へとやってくるとその膝にじゃれついて尻尾を激しく振った。
「ハヤテ号?」
はしゃぐ子犬を落ち着かせようと持っていたスーツケースを置くと、リザはハヤテ号を抱き上げる。首筋を優しく撫でると子犬は甘えるようにリザの胸にすりよった。
「どうしてここに?」
「迎えに来たんだよ」
ゆっくりと声の主は子犬がやってきた前方から現れた。
「大佐!?」
夜勤のはずの上官が目の前にいた。
司令部を抜け出して来たのか、軍服に黒コートといった格好である。
「この汽車だと聞いていたからな。こいつと二人で待っていたんだ」
「そんな……大佐自ら迎えなんて。そんな事なさらずともよかったのに」
申し訳ないです、と恐縮するリザにロイは笑う。それは悪戯が成功した子供の様な笑みだ。
「気にするな。君のためじゃないからな」
「え?」
「……私が君に早く会いたかったんだよ」
言うなりリザはロイに抱きしめられる。胸の間で子犬がくうと声を上げた。
「ちょ……大佐。こ、こんなところで……」
「大丈夫。もう人なんかいないよ」
最初は難色を示していたリザだったが、ロイが解放してくれる気がないと悟り、諦める。何より、彼の腕の中の暖かさはリザの抵抗を奪ってしまう、麻薬だ。暖かくて、心地良い。
「君がいない生活にはもうこりごりだ。三日も保たないよ。まったく、他にすることがなくてうっかり真面目に仕事をしてしまった」
「……いい事ではないですか」
「そうか? 真面目なロイ・マスタングなんてつまらないだろう?」
ロイの軽口にリザは笑って。
「あら、私は真面目でも不真面目でもどちらも好きですよ?」
「そうか。ではたまには真面目になろうかな」
どこまで本気か分からない口調でロイも笑い返してくる。こんないつも通りの他愛ないやりとりでさえリザの胸は幸福に満たされていた。
――胸に抱いた子犬が主人を求める様に、自分にも帰る場所があるのだ。
「おっと、忘れていたな」
ロイはそう呟くと、リザの顔をのぞき込む。そして見つめ返してくるその鳶色をしっかりと見つめて微笑んだ。
「おかえり、リザ」
「……ただいま、です。大佐」
人影途絶えた駅のホームで男女は時を忘れて再会を喜び合い、そして腕の中の子犬がまた一声くうと鳴いていたのだった。




END
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by netzeth | 2012-06-16 22:37 | Comments(0)